都会と地方、それぞれの魅力を最大限に享受できるデュアルライフ(二拠点生活)は、注目を集めているライフスタイルです。
都市の利便性や文化的な刺激と、地方の自然豊かで穏やかな環境を両立させることで、心身ともに充実した生活が実現できます。
本記事では、この新しい暮らし方の特徴や実践方法、そして実体験を交えながら、理想的なデュアルライフを始めるためのステップをお伝えします。
メディア監修 かみざと
沖縄でITスキルを活用して豊かに暮らせる人を増やすため、沖縄県民の方々にIT関連(SEOなどのマーケティング系)の仕事を振っています。
【自己紹介】
・30歳でプログラミングを学んで研究者からエンジニアへ転職
・フリーランスとして独立し地元の沖縄へUターン
・東京企業から案件を頂き在宅ワーク
・嫁と猫2匹とのんびり暮らす
デュアルライフ(二拠点生活)とはどんな暮らし方?
デュアルライフ(二拠点生活)とは、都市部と地方、二つの異なる地域に拠点を持ちながら生活するスタイルのことです。
都市部の利便性と地方のゆったりとした環境、両方の魅力を享受できる点が、このライフスタイルの大きな特徴でしょう。
二つの拠点を行き来することで、仕事と生活のバランスを見直したり、自然豊かな環境でリフレッシュしたりする機会が増えます。
リモートワークが可能な環境であれば、場所に縛られることなく働けるため、自分らしい生活を自由に設計できるのが魅力。
このような生活スタイルはただのトレンドではなく、自分の生き方や価値観に合った暮らしを模索する中で選ばれることも多いです。
現代の多様なライフスタイルの中で、デュアルライフは働き方や暮らし方の新しい可能性を広げていると言えるでしょう。
別荘ライフとの違い
デュアルライフと別荘ライフには滞在期間や生活拠点の捉え方にいくつかの違いがあります。
別荘ライフ | デュアルライフ | |
滞在期間 | 短期間、休暇や特定のタイミングに限定 | 定期的で長期的な拠点間の行き来 |
生活拠点としての意識 | 非日常を楽しむ場、主な生活拠点ではない | 両方を生活の中心と捉え、日常の一部として活用 |
生活の重心 | 一方の拠点(別荘)が副次的役割 | 生活の重心が両方に分散される |
まず、別荘ライフとは、特定の休暇やレジャー目的で利用される別荘を所有する生活スタイルのこと。
この場合、別荘は主にリフレッシュや娯楽のための場所として位置づけられており、滞在期間は短期間であることが一般的です。
週末や長期休暇に訪れることが主であり、日常的な生活の一部としての役割は限定的です。
また、別荘は非日常を味わうための場所としての側面が強く、そのため設備や周辺環境もリラックスや趣味を楽しむために最適化されています。
一方、デュアルライフは、日常生活の一部として二つの拠点を持つスタイルです。
こちらは、都市部と地方、あるいは別の地域を行き来しながら、どちらでも生活を営むことを前提としたものです。
デュアルライフでは、生活の重心が片方に偏ることなく、二つの拠点でバランスをとりながら暮らすことが求められます。
別荘ライフが「非日常」を楽しむ場であるのに対し、デュアルライフは「日常を広げる」生活スタイルと位置付けられるのです。
また、別荘ライフでは特定のタイミングでの滞在が中心ですが、デュアルライフでは拠点間の移動が定期的に行われ、日常的なライフスタイルに組み込まれる点が特徴です。
マルチハビテーションとの違い
デュアルライフとマルチハビテーションの違いは、拠点の数や生活スタイルの重心にあります。
ポイントを整理すると以下の通りです。
マルチハビテーション | デュアルライフ | |
拠点の数 | 三つ以上の拠点 | 二つの拠点 |
生活の重心 | 特定の拠点に固定されず流動的 | 二つの拠点にバランスよく分散 |
生活スタイル | 自由な移動と多様な体験を重視 | 都市部と地方を行き来し、仕事と自然とのバランスを重視 |
マルチハビテーションは、さらに自由度の高いライフスタイルを提供します。
このスタイルでは複数の拠点を持つことで、特定の地域に縛られず、仕事や趣味・旅行などの都合に応じてさまざまな場所に住むことが可能です。
例えば、季節ごとに異なる地域での生活を楽しむ、あるいは世界中を転々としながら働くといった形が典型的です。
この自由度の高さにより、異なる文化やライフスタイルを体験でき、自分に最適な生活を模索できます。
デュアルライフは、バランスの取れた生活を実現したい人に向いている一方、マルチハビテーションはより冒険的で自由な暮らしを求める人に適していると言えるでしょう。
この違いを理解することで、自分の価値観や生活に合ったライフスタイルを選ぶ助けになるはずです。
デュアルライフは、どのような暮らし方ができるのか
デュアルライフの暮らし方は、まさにその人のライフスタイルに合わせて柔軟に設計されるのが特徴です。
例えば、平日の間は都市部で仕事に集中し、週末には自然豊かな地方へと足を運ぶというスタイルが多くの人に親しまれています。
都会の生活では、通勤やショッピング、文化的なイベントなど、利便性に満ちた環境が整っています。
一方、地方で過ごす時間には、自然の中で心身をリフレッシュし、静かな環境でのんびりとしたひとときを楽しめる魅力があるでしょう。
こうした暮らしは、単に異なる場所を行き来するだけでなく、生活のリズムを意識的に変えることにもつながるのです。
また、このライフスタイルは「最適な生活の形」を見つけたいと願う人にとって、大きな選択肢となるでしょう。
どちらの生活拠点にも異なる魅力があり、それを両方楽しむことで新しい価値観や体験が生まれるのがデュアルライフの魅力です。
このスタイルを選ぶことで、自分らしさを追求し、人生をより豊かに感じる人が増えています。
都会と地方、それぞれのメリット
デュアルライフ、または二拠点生活は、都会と地方の両方に拠点を持ち、それぞれの良さを享受するライフスタイルです。
都会と地方で暮らすそれぞれのメリットを解説します。
都会のメリット
都会の生活には多くのメリットがあり、それらは効率的かつ充実した日常を支えます。
まず、交通機関が発達しているため、移動がスムーズで通勤や通学が容易です。
さらに、24時間営業の店舗や医療施設、幅広い種類の飲食店などの生活インフラが整っており、時間を有効に使える環境が備わっています。
都会には多くの企業が集まり、様々な職種やキャリアパスを選べる点も大きな魅力です。
特に若い世代にとって、スキルアップやネットワークの構築がしやすく、新しい挑戦の場も広がるでしょう。
また、スタートアップ企業も多いため、挑戦したい人にとっては理想的なフィールドと言えます。
文化的な体験も都会の大きな特徴で、美術館や劇場、映画館が豊富にあり、音楽フェスティバルやアートイベントなど多彩な催し物を日常的に楽しめるのです。
こうした活動を通じて、同じ趣味を持つ人々と交流し、個人の視野を広げる機会も増えます。
これらの利点をまとめると、利便性、仕事の機会、文化的充実といった都会ならではの魅力があり、効率性と充実感を求める人々にとって、都会はその期待に応える場所と言えるでしょう。
地方のメリット
地方での生活には、都会にはない多くの魅力があります。
その中でも特に注目されるのが、自然環境、生活コストの低さ、そしてコミュニティとのつながりです。
地方では山や海、川といった自然が身近にあり、自然の中で過ごす時間はストレスを軽減し、心身をリフレッシュさせます。
ハイキングや釣り・星空観察など、アウトドア活動を楽しむには理想的な環境です。
生活コストの低さも地方の大きな魅力です。
特に住居費が安く、広い家に住むことが可能で、生活費全般が抑えられる傾向にあります。
これにより、趣味や家族との時間にお金を使う余裕が生まれ、経済的なゆとりが生活の質を向上させる要因となります。
また、地方では地域の人々とのつながりが深まりやすい点も特徴的です。
新しく移り住んだ人でも歓迎されることが多く、地域イベントやボランティア活動を通じて自然な交流が生まれます。
趣味や特技を通じて仲間を見つけることも容易で、社会的なつながりが都会よりも強く感じやすいです。
都会の喧騒を離れ、穏やかで豊かな生活を求める人々にとって、自然の中で得られる癒しや地域の温かいつながりが、地方での暮らしを特別なものにするでしょう。
多様なライフスタイルに合わせたデュアルライフ7選
デュアルライフは、二つの拠点を持つ生活スタイルであり、さまざまな目的に応じて選択されることが多いです。
以下に、デュアラーが持つ多様な目的を紹介します。
1.仕事を中心に送るデュアルライフ
デュアルライフでは、都市部でのキャリア形成と地方での生活を両立する柔軟なライフスタイルが送れます。
都市部では多くの企業が集まり、キャリアアップやスキル習得の機会が豊富な一方、高い仕事の負荷や通勤のストレスが伴います。
しかし、地方では自然に触れてリフレッシュできるため、仕事の効率やモチベーションの向上につながるでしょう。
リモートワークの普及もデュアルライフを後押ししており、平日は都市で働き、週末や休暇には地方で過ごすスタイルが実現されつつあります。
この働き方は特にIT業界やクリエイティブ分野で支持され、多様なライフスタイルの実現を促しているのです。
2.趣味を中心としたデュアルライフ
趣味を楽しむためにデュアルライフを選ぶ人も多く、都市部と地方それぞれの特性を活かして趣味の幅を広げられる点が魅力です。
地方ではキャンプや釣り、登山などのアウトドア活動を通じて自然を満喫し、心身をリフレッシュできます。
一方、都市部では美術館や劇場でアートや音楽に触れることで感性を磨き、自分自身を豊かにする時間を楽しめます。
このライフスタイルは、新たな趣味の発見や、地域の人々との交流を生むきっかけにもなるでしょう。
3.リフレッシュしたい方にもオススメ!
デュアルライフは、心身のリフレッシュを求める人々にとって理想的なライフスタイルです。
都会の喧騒を離れ、自然豊かな環境で過ごすことで、日常のストレスを和らげ、心と体を整える時間を持てます。
特に、週末に地方で静かな時間を過ごすことで、都会では得られない深いリラックス感を味わえるでしょう。
またこうした時間は、普段とは異なる視点で自分を見つめ直すきっかけになります。
デュアルライフの魅力は、生活のペースを意識的に変えられる点にもあり、平日は仕事に集中しつつ、週末や休暇には地方でゆったりと過ごすことで、生活にメリハリが生まれるのです。
この切り替えがモチベーションの維持や長期的な健康促進につながるため、多くの人に支持されています。
4.移住準備として考える
将来的に地方への移住を検討している人にとって、デュアルライフは最適な準備方法となっています。
このライフスタイルを取り入れることで、地方での生活を実際に体験しながら、移住へのステップを徐々に進めることが可能です。
いきなり環境を大きく変えることに不安を感じる場合は、デュアルライフは現実的で負担の少ない選択肢となっています。
地方でのデュアルライフを通じて、その地域特有の文化や習慣に少しずつ慣れていくことが可能です。
地域の行事やイベントに参加することで、地元の人々と交流を深めるきっかけが生まれたり、地元のスーパーや病院、交通機関といったインフラを実際に利用することで、日常生活がどのように成り立つかを具体的に把握できます。
こうした体験を重ねることで、移住後に直面しがちなギャップを事前に埋められるのです。
さらに、デュアルライフを活用すれば、実際の移住に必要な準備を進める時間も確保できるため、自分に最適な移住先を選ぶ判断材料が増えるでしょう。
5.子育てや教育を中心に
教育に関心を持つ家庭や子育てを考える家庭にとっても、デュアルライフは魅力的なライフスタイルです。
この形態を通じて、都市部の高度な教育環境と地方の豊かな自然体験を組み合わせることで、子どもたちに幅広い学びの機会を提供できます。
この組み合わせは知識の習得にとどまらず、感性や創造力、問題解決能力を育む点でも大きな意義があります。
都市部では学校や塾、習い事などが充実しており、質の高い教育を受ける環境が整っていると言えるでしょう。
進学に向けた専門的なカリキュラムやプログラムを活用できる一方、都会生活では子どもが自然と触れ合う機会が限られることも少なくありません。
このギャップを埋めるために、地方での生活が重要な役割を果たします。
地方では山や川での冒険、農作業の手伝い、動植物とのふれあいなど、自然豊かな環境での学びを得られます。
これらの体験は、子どもたちの感性や創造性を育み、学びへの意欲を高めるきっかけにもなるでしょう。
デュアルライフは、教育と自然体験を両立させたい家庭にとって理想的な選択肢であり、子どもたちの成長を総合的に支えるライフスタイルとして注目されています。
6.健康とウェルネスを考慮して
デュアルライフは、健康とウェルネスを重視する人々にとって理想的なライフスタイルとして注目されています。
自然豊かな環境での生活は、日常のストレスを和らげ、心身の健康を維持するための効果的です。
このスタイルを選ぶことで、自分自身をより健やかに保つ生活が実現するでしょう。
さらに、地方には新鮮な野菜や果物、魚介類が豊富にあり、これらを使った料理を楽しむことで、栄養価の高い食生活が可能になります。
オーガニックや有機栽培の需要も増えているので、食事への意識が高まり、健康への取り組みが自然と日常に溶け込み、生活を豊かに感じられるようになるのです。
7.地域貢献も人気の理由
デュアルライフを選ぶ人の中には、地域とのつながりを重視し、地域貢献を目指す人が増えています。
過疎化が進む地域では、移住者やデュアルライフを選ぶ人々の存在が、地方創生の重要な原動力となりつつあります。
地方での生活の中で、地域イベントや文化行事に参加することは、地域住民とのつながりを深める第一歩になるでしょう。
また、地元の祭りや伝統的な行事に関わることで、その土地の文化や歴史を学びながら、地域社会への理解が深まります。
そして、農業や漁業の体験、学校やNPOとのプロジェクトへの参加などを通じて、具体的な貢献を果たすことも可能です。
こうした活動を通じて、地方ならではの温かい人間関係やコミュニティの力を感じられるのです。
日々の生活がより豊かになり、地域貢献を通じて得られる達成感や喜びは、都市生活では得がたい特別な経験となり、自分自身の価値観にも新たな視点をもたらします。
このように、デュアルライフは個人の充実だけでなく、地域社会にも多くの可能性を広げるライフスタイルです。
デュアルライフ(二拠点生活)のメリット・デメリットは?
デュアルライフは魅力的で憧れる生活ですが、実際にやってみて「こんなはずでは・・・」と諦めてしまったり、うまくいかないのは非常に残念です。
そこで、デュアルライフのメリットとデメリットをしっかりと把握して判断してみましょう。
デュアルライフのメリット4選
1.充実した生活と新しい発見
デュアルライフを取り入れることで、都会と田舎それぞれの魅力を活かした暮らしが可能になります。
都会では交通や商業施設、文化的なイベントが充実しており、効率的で便利な生活を送れますが、忙しさや喧騒から疲労を感じることも少なくありません。
一方、田舎では自然に囲まれた静かな環境で心を落ち着ける時間が生まれます。
週末に山や川の近くで過ごし、新鮮な空気を吸うことで、都会では得られない穏やかなひとときを楽しめるでしょう。
そして、このライフスタイルは新しい発見や学びをもたらします。
田舎での生活を通じて地域の文化や伝統に触れる機会が増え、都会では得られない視点を得られるでしょう。
異なる地域の人々との交流を通じて、価値観や考え方を広げられ、こうした経験は単なる気分転換を超え、自分自身を成長させるきっかけにもなります。
都会と田舎の双方を行き来するデュアルライフは、日々の生活に新たな彩りを加えてくれるでしょう。
2.趣味やレジャータイムを満喫
デュアルライフは、趣味やレジャーを充実させたい人にとって、多様な楽しみ方が送れるライフスタイルです。
田舎では自然を活かしたアウトドア活動や地域特有のイベントに参加し、都会では文化的なイベントやショッピングを楽しむことで、異なる環境の魅力を存分に味わえます。
田舎ではキャンプや釣り、登山などのアウトドア活動をはじめ、農業体験や地元の収穫祭への参加といった地域に根差したアクティビティを満喫できる環境が整っています。
地元の特産品を使った料理教室やクラフトワークショップなど、都会では得られない新しい体験もできるでしょう。
自然と調和した時間から、都会生活では味わえない深い満足感を得られるのです。
一方、都会では美術館や劇場を訪れ、アートや音楽に触れることで感性を刺激し、最新のファッションやグルメを堪能できます。
こうした都会ならではの刺激的な活動は、日常生活に活力を与え、新たな視点をもたらしてくれるのです。
デュアルライフを通じて、趣味や興味の幅を広げながら、それぞれの地域の特性を活かした豊かな時間を過ごせるでしょう。
3.地域のコミュニティとの交流
デュアルライフは、異なる地域のコミュニティと深く関わる機会が増えるライフスタイルです。
都会と田舎の双方で人々とつながりながら、地元の文化や習慣を学び、新たな友人や知り合いを増やせるため、日常に温かみと充実感をもたらします。
こうした交流は孤独感を軽減し、より豊かな生活を築くきっかけとなるのです。
多様性の中での出会いは、視野を広げ、新しいアイデアや価値観を吸収する貴重な体験となるでしょう。
デュアルライフを通じたコミュニティとの交流は、単なる生活の場を超え、深い人間関係や文化的な発見をもたらします。
都会と田舎の両方のつながりが、それぞれの生活に新しい価値を加えるでしょう。
4.物価の違いによる生活費の節約
デュアルライフでは、物価の違いを活用することで生活費を抑える工夫が可能です。
都会では家賃や生活費が高くなる一方、田舎ではこれらの費用が比較的低く、二拠点を組み合わせることで全体の支出を抑える効果があります。
都会の生活は利便性が高い反面、家賃や食費、交通費などが高額になりがちですが、一方で、田舎では住居費が都会に比べて安く、広い住空間を手頃な価格で確保できるのが特徴です。
また、田舎での暮らしでは家庭菜園や地元農家からの直接購入を取り入れることで、より経済的で健康的な生活を実現できます。
こうした工夫は、節約効果を高めるだけでなく、持続可能な暮らしを追求する一歩とも言えるでしょう。
都会と田舎の物価差を意識したデュアルライフは、経済的負担を軽減しつつ、生活の質を向上させる方法として注目されています。
デュアルライフのデメリット2選
デュアルライフ、つまり二拠点生活には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
1.住居費や光熱費、維持費の負担
デュアルライフには、経済的な負担が大きな課題となる場合があります。
二つの拠点を維持するためには、都市部と地方それぞれの住居費や光熱費が発生します。
特に都市部では、高額な家賃が家計に大きな影響を与えることも少なくありません。
地方の住居費は比較的安価である一方、全体の支出を抑えるためには収入とのバランスを慎重に考える必要があるでしょう。
また、家具や家電を二拠点それぞれに揃える必要があるため、この初期投資が家計の負担を増やす要因となります。
また、光熱費や維持費などのランニングコストも二重に発生するため、これらを継続的に支払うための計画が欠かせません。
地方の住居では、湿気や害虫対策、雪が多い地域では冬季の除雪費用や暖房費といった予想外の出費が生じることもあります。
これらの経済的な課題を乗り越えるためには、事前の計画と準備が重要です。
デュアルライフを成功させるためには、経済的な面でも無理のないプランを立てることが大切です。
2.移動手段の確保と移動時間の負担
デュアルライフでは、移動手段の確保と移動時間の負担が課題となります。
都市部と地方を行き来するためには、交通手段の選択や頻繁な移動に伴う費用や時間、体力面での影響を考慮する必要があります。
特に長距離移動では、疲労やスケジュール調整が課題となり、これらをどう管理するかが重要です。
交通手段には電車やバス、飛行機、自家用車などがありますが、それぞれ一長一短があります。
公共交通機関は安定して利用できる一方で、時間や路線の制約があり柔軟性に欠けることがあります。
また、自家用車は自由度が高いものの、燃料費や高速料金、メンテナンス費用が経済的な負担となる場合もあるでしょう。
また、移動時間の長さはストレスの原因となることが少なくありません。
頻繁な移動は疲労を招き、仕事やプライベートの時間を圧迫する要因ともなるため、移動スケジュールを計画的に立て、効率の良い手段を選ぶことが求められます。
さらに、交通費も見逃せないコストです。
新幹線や飛行機などを頻繁に利用する場合、その費用が家計に大きく影響を及ぼす可能性があります。
割引サービスや定期券の活用、移動回数を減らす工夫など、コストを抑える対策が重要です。
これらの課題に取り組むことで、デュアルライフの快適さを向上させられるでしょう。
デュアルライフ(二拠点生活)を始めるための3ステップ
実際にデュアルライフを始めるためにはどうすれば良いのでしょうか。
こちらでは、3つのステップに分けて解説します。
1. 目的やライフスタイルの明確化
デュアルライフを始めるためには、計画的に進めることが大切です。
まず、最初のステップとして、自分がデュアルライフを選びたい理由を明確にする必要があります。
- 自然豊かな場所でリラックスしたい
- 仕事の効率を上げたい
- 家族と過ごす時間を増やしたいなど
このように目的は人それぞれですが、この目的が明確であれば、生活スタイルや拠点の選択に一貫性を持たせられます。
次に、それぞれの拠点での滞在頻度を検討することが重要です。
週末のみ田舎に滞在するのか、それとも長期休暇を利用して滞在するのかによって、必要な準備や設備の規模が異なります。
例えば、週末滞在が主であれば、最小限の家具や家電で十分ですが、長期的な滞在を想定する場合には、より快適な生活環境を整える必要があります。
また、デュアルライフを成功させるためには、家族や周囲の人々の理解と協力を得ることが欠かせません。
特に家族が一緒に移動する場合、彼らの意見や希望を尊重しながら計画を立てることが大切です。
家族全員が納得し、快適に過ごせる環境を作ることで、デュアルライフがより充実したものとなります。
さらに、具体的な生活スタイルを設計することも重要なステップです。
仕事とプライベートの時間をどのように配分するのか、趣味や家事の時間をどのように確保するのかなど、日常生活をスムーズに送るための計画を立てましょう。
これにより、生活の質を向上させられ、ストレスの少ないデュアルライフを実現する基盤が整います。
最後に、実際にデュアルライフを始めるための準備を進めます。
住居の確保や必要な家具・家電の選定、移動手段の確保など、具体的なアクションを取る段階です。
荷物の整理や最適化を行うことで、二つの拠点間の移動がスムーズになり、より快適な生活を楽しめるでしょう。
これらの準備をしっかりと進めることで、デュアルライフは現実のものとなり、日々の生活がより豊かで充実したものへと変わります。
2.住居の確保:賃貸、購入、シェアなど
デュアルライフを始めるには、住居選びが重要になってきます。
選択肢には賃貸、購入、シェアハウス、民泊などがあり、それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
賃貸物件は初期費用が少なく、ライフスタイルの変化にも対応しやすいのが特徴です。
物件を探す際は、不動産サイトや地域の不動産会社、SNSや地域掲示板などを活用すると効率的です。
家賃や立地だけでなく、敷金や礼金、管理費といった追加費用も確認し、契約前には内見を行って物件の状態をしっかり把握しておくと安心です。
地方での住宅購入は、長期的な安定を求める人に向いており、空き家を活用する場合は、空き家バンクを利用すると地域の物件情報を効率よく得られます。
ただし、古い空き家ではリフォームや修繕が必要になることが多いので、事前に専門家に相談して費用や必要な工事内容を確認することが重要です。
また、地方自治体が補助金制度を提供している場合もあるため、これを活用することで経済的な負担を軽減できます。
そして、シェアハウスやゲストハウスは、コストを抑えながら新しい人との交流を楽しみたい方におすすめです。
シェアハウスでは共用スペースを使いながらも個室でプライバシーを確保でき、長期滞在が可能な物件を選べば、より安定した生活が送れます。
ゲストハウスは短期滞在に便利で、観光や地域文化を体験しながらの生活に向いていますが、施設の運営方針やルールを事前に確認し、自分のライフスタイルに合うかをしっかり判断することが大切です。
民泊は、短期間の滞在や複数地域での暮らしを試してみたい人にぴったりで、特に観光地近くでは、地域の文化や生活を深く体験できる物件も多く、旅行感覚で楽しめます。
ただし、宿泊施設の質が一定でない場合もあるので、レビューを参考に信頼できるホストを選ぶことがポイントです。
地域によっては民泊に関する規制があるため、事前の確認も忘れないようにしましょう。
デュアルライフを成功させるには、自分の目的や暮らし方に合った住居を選ぶことが重要です。
それぞれの選択肢の特徴を理解し、計画をしっかり立てて準備を進めることで、都会と地方の両方を楽しむデュアルライフが現実のものとなります。
柔軟な考えと準備で、新しい暮らしをスタートさせてみてはいかがでしょうか。
3.お試し体験でギャップを解消
デュアルライフを始める際には、短期滞在を通じて地域に慣れることがとても大切です。
短期間でも現地で生活してみることで、自分にその環境が合っているかを確かめるだけでなく、地域の雰囲気や住民とのつながりを感じられます。
また、地域の魅力や生活費、利便性を具体的に確認できるため、デュアルライフのギャップを減らすことにも減らすことにもつながるでしょう。
短期滞在中でも、地元の祭りやイベントに参加すれば、地域独特の文化や伝統に触れられます。
また、家賃や食費、交通費といった日常的なコストを実際に支出することで、長期的な生活費の目安を具体的に把握可能に。
こうした準備はデュアルライフを成功させるための大切なステップです。
移住希望者向けの体験プログラムに参加するのも良い方法です。
特産品作りや農業体験など、その地域ならではのアクティビティを通じて、新しい発見や学びが得られるでしょう。
もう少し本格的に体験したい場合は、短期賃貸物件を借りて実際に暮らしてみる方法もあります。
これにより、近所のスーパーや医療施設、公共交通機関など、日常生活に欠かせない利便性を確認できます。
短期滞在を通じて地域との相性を確認し、移住後の生活をスムーズに進めるための基盤を築けて、デュアルライフが自分の理想により近い形でスタートできるでしょう。
デュアルライフ(二拠点生活)を実現する働き方は3つ
デュアルライフはもちろん「生活」をするので、居住費・生活費・移動費などが必要になります。
ここでは、デュアルライフを実現する働き方として、大きく分けて以下の3つに分けて紹介します。
1.会社員
会社員としてデュアルライフを送る場合、仕事と生活のバランスを保ちながら快適に暮らすための準備が欠かせません。
その中心となるのは、リモートワークの活用です。
テレワークが普及したことで、物理的な勤務地に縛られることなく働くことが可能となり、都市部と地方の両方での生活が現実的な選択肢となりました。
これにより、会社員として働きながらも、自然豊かな地方での時間を取り入れられます。
リモートワークを最大限に活用するためには、信頼関係を築きながら、自分の働き方を明確に伝える姿勢が求められます。
上司や同僚にデュアルライフの計画を共有し、勤務時間や業務内容についての調整を行うことが重要です。
そして、住民票の管理についても注意が必要です。
二拠点生活を送る場合、どちらの拠点に住民票を置くかによって税金や社会保険の取り扱いが変わります。
生活スタイルや仕事の状況を考慮して慎重に決定するために、事前に制度を調べておくことで、トラブルを未然に防げるでしょう。
2. フリーランス
デュアルライフを実現するために、フリーランスとして働くことは非常に適した選択肢と言えるでしょう。
フリーランスの最大の魅力は、場所や時間に縛られず、自分のペースで働ける柔軟性。
この自由さが、都市と地方という異なる二つの環境を行き来するデュアルライフにぴったりの働き方と言えます。
また、ライティング、デザイン、プログラミングなど、自分のスキルや興味に応じて仕事を選べるため、デジタルノマドとしての働き方が注目されています。
インターネット環境さえあればどこでも仕事ができるため、地方の静かな環境を活かしながら生産性を高めることが可能です。
一方で、フリーランスには収入の不安定さという課題もあります。
特に、初期段階ではクライアントを確保するのが難しく、安定収入を得るまでには時間がかかる場合があります。
また、企業に所属していないため、健康保険や年金といった福利厚生を自分で管理しなければならない点も負担となるでしょう。
こうしたデメリットを克服するためには、計画的な資金管理やスキルの継続的な向上が求められます。
また、フリーランスとしてデュアルライフを実現するためには、地方の特性を活かした働き方を考えるのも一つの方法です。
例えば、地方の特産品を活かしたビジネスや、観光業に関連するサービスを提供することで、地域貢献をしながら収入を得ることが可能です。
このように、地域のニーズと自分のスキルを組み合わせることで、より効率的かつ満足度の高い働き方が実現します。
地域の特性やニーズを活かしながら、自分らしい働き方と暮らしを実現することで、都市と地方の両方を最大限に活用した充実した生活を送れるでしょう。
3. 複業(パラレルワーク)
複業は、収入を増やすだけでなく自分の興味やスキルを活かし、新たな可能性を広げる働き方です。
働き方の例では、平日は都市部で会社員として働きながら、週末には地方でゲストハウスの運営や農業を行うといったスタイルが挙げられます。
異なる環境での仕事を通じて、新たなスキルを習得するだけでなく、地域特有の人脈を築き、自己成長につながるでしょう。
また、これらの活動を通じて得た経験は、都市部での仕事にも新たな視点や価値をもたらします。
複業を組み合わせることで、収入の安定性が向上し、経済的なリスクを分散できる点も魅力です。
さらに、複業によって自分の情熱を追求する機会が増え、新しいスキルや人脈を得ることで、人生の充実感が高まります。
複業にはさまざまな形態があり、自分のスキルやライフスタイルに合わせて選ぶことが可能です。
フリーランスとして特定のプロジェクトを受注する業務委託、在宅でのライティングやデータ入力、地域でのアルバイトや起業など、多岐にわたる選択肢があります。
また、地域貢献活動としてNPOやボランティアに参加することで、地域社会への貢献とともに新たなスキルを身につけられるでしょう。
デュアルライフと複業は互いに補完し合う関係にあります。
地方での生活を通じて得た知見やネットワークは、都市部での仕事に新たな視点をもたらし、複業の幅を広げる手助けとなります。
一方、都市部で培ったスキルや経験を地方での活動に活用することで、より効果的な成果を生み出せるでしょう。
この相乗効果により、デュアルライフは単なる二拠点生活を超えた、豊かで多様な働き方を実現する手段となるのです。
具体的な働き方の例
デュアルライフを実現するためには、柔軟な働き方ができます。
ここでは、デュアルライフに適した具体的な働き方の例をいくつか紹介します。
ITエンジニア/デザイナー(月単価40万〜)
ITエンジニアやデザイナーがデュアルライフを送るスタイルとして、平日は都市部で働き、週末は地方でリモートワークを行う例があります。
この働き方は、リモート対応が可能な仕事に適しており、都市部ではクライアントやチームとの打ち合わせやプロジェクトの進行を行い、地方では自然豊かな環境で集中して取り組めるのです。
特に、ITエンジニアやデザイナーの収入はスキルや経験に応じて幅が広く、月単価は一般的に40万円からスタートし、専門性が高まるにつれて70万円〜100万円以上に達することもあります。
参照:レバテックフリーランス
たとえば、AIやクラウド技術、セキュリティ分野を専門とするエンジニアや、UI/UXデザインやモーションデザインを手掛けるデザイナーは、高単価の案件を受注する傾向があります。
また、地域の文化やアクティビティに触れることで新たなインスピレーションが得られ、よりクリエイティブな発想につながるでしょう。
さらに、地方での人脈を広げれば、新しいプロジェクトやビジネスチャンスを生む可能性もあります。
都会と地方それぞれの魅力を取り入れ、自分らしい働き方を見つけることは、仕事と生活に新たな充実感をもたらしてくれるでしょう。
ライター(月単価20万〜)
ライターは、パソコン1台やスマホがあれば文章は打てるので、場所に囚われない働き方の一つです。
都会では最新の情報やトレンドを取り入れたコンテンツを執筆したり、地方では農業体験を通じて得たストーリーや自然の魅力を記事の素材として活用できます。
また、ライターの収入は、案件の内容や文字単価によって異なりますが、月単価は一般的に20万円からスタートすることが多く、経験や専門性によって50万円以上に達するケースもあります。
参照:クラウドワークステック
特にSEOライティングや専門知識を要する分野では高単価の案件を受注するチャンスが広がります。
デュアルライフをすることで、新しい視点を持つ記事を生み出す事ができ、読者によりリアルな印象や共感を届けられるでしょう。
また、地方で感じた課題や文化を発信することで、地域活性化にもつながる役割を果たせます。
地方で得た経験を都市での仕事に活かしながら、読者に価値ある記事を届けるライフスタイルを楽しめるでしょう。
会社員 + ゲストハウス運営
平日に都市部で会社員として働きながら、週末に地方でゲストハウスを運営するデュアルライフは、安定した収入を確保しつつ地方で地域とのつながりを深める魅力的なスタイルです。
都市部では仕事に集中し、週末には地方に移動してゲストハウス運営や宿泊者との交流に取り組むことで、都市と地方の生活をバランスよく両立させることが可能です。
また、都市で培ったスキルやネットワークを地方の事業に活かすことも期待できます。
地元の特産品を活用した朝食の提供や観光スポットの紹介を通じて地域経済に貢献する仕組みを作り、地域全体の活性化にも寄与します。
また、地元住民との協力を深めることで、ゲストハウスを地域の拠点として成長させられるのです。
このような働き方は、都市と地方それぞれの魅力を活かしながら新しいライフスタイルを築く方法として注目され、地方での経験が都市での仕事に新しい視点をもたらす相乗効果も得られます。
ゲストハウス運営という具体的な活動を通じて、充実した生活と自分らしい働き方を実現するモデルとなるでしょう。
その他:地方での仕事探し、副業、起業
デュアルライフを実現するためには、地方での働き方を柔軟に考え、自分に合った選択肢を見つけることが重要です。
地方での仕事探し、副業、そして起業は、それぞれに特徴と魅力があり、ライフスタイルに合わせて組み合わせることで、新しい可能性が広がります。
地方での仕事探しでは、地域特有の職種やニーズを理解することが成功の鍵です。
農業や観光業、さらには地域おこし協力隊のような地方ならではの職種は、地域活性化に貢献しつつ自分自身のキャリアを築く機会が生まれるでしょう。
副業は、デュアルライフを支える有力な手段です。
リモートワークやフリーランスの仕事を通じて、収入源を増やすと同時に新たなスキルを習得することが可能です。
地方での副業は、地域に根差した活動が多いため、経済的な安定を図るだけでなく、地域貢献としての社会的意義も持ちます。
例えば、地元の特産品を活かしたネットショップの運営や、地域のイベント企画への参加などが考えられます。
さらに、起業は地方での働き方にさらなる可能性をもたらす手段です。
地域の特産品を使った商品開発や観光業に関連するサービスの提供など、地域特有の資源を活かしたビジネスは、競争の少ない環境で成功を目指せる魅力があります。
また、地方自治体が提供する起業支援や助成金制度を活用することで、資金面の負担を軽減し、スムーズに事業を開始することが可能です。
これにより、地方での経済基盤を築きながらデュアルライフを充実させられます。
デュアルライフ経験者への実体験インタビュー
実際にデュアルライフを送る方に、実際の暮らしについて詳しくお聞きしました。
今回インタビューしたのは、フリーランスエンジニアのえりんごさんです。
えりんごさんは、青森出身の女性で、海外での移住も経験されており、日本や海外を飛び回るアクティブな方です。
現在、大阪と沖縄でデュアルライフをしているので、インタビューさせていただきました。
デュアルライフをはじめたきっかけ
ーーデュアルライフを始めたきっかけは何ですか?
えりんごさん:東京に住んで会社勤めしていたんですが、仕事で沖縄に3ヶ月滞在することに。
その当時、「地方都市に住む(移住)もありだな」と考えていて、滞在した沖縄がいいなって思っていたんです。
これまで海外生活もしてきたけど、日本の地方都市がどんなもんか、やっぱりいきなり移住は怖かったから、東京と沖縄のデュアルライフ(2拠点生活)としてスタートしたのがきっかけですね。
ーーデュアルライフしてどれくらいですか?
えりんごさん:丸4年くらいですね。
ライフスタイルについて
ーーデュアルライフはどれくらいの頻度で行き来していましたか。
えりんごさん:本当は月の半分ずつが理想だったけど、色々諸事情があったので、結局2週間に1回は必要に応じて行き来していました。
ただ、東京の拠点が空港から遠く、移動時間がかかっていたので、知り合いの多い大阪、そして移動が楽な空港の近い場所へ変えました。
ーー各拠点での生活費はどのくらいですか?
えりんごさん:東京はシェアハウスっぽいマンションに住んでいて6万円・大阪もシェアハウス、沖縄は13万円のマンションですが、自分でシェアハウスを運営し、家賃をみんなで折半していたので、かなり安く住めました。
ーー仕事と生活のバランスはどのように取っていますか?
えりんごさん:基本ずっと仕事しています(笑)。
空港でも、宿でも、移動中でもパソコンがあれば仕事できるので。
ただ、大阪にいる時は仕事している事が多いですが、沖縄にいる時は人生を豊かに過ごしたいと思っているので、仕事はほどほどにしています。
ーーデュアルライフで利用しているツールやサービスはありますか?(移動手段、宿泊先、コミュニケーションツールなど)
えりんごさん:hahu・ピーチ・アゴダをメインに活用しています。
仕事について
ーーデュアルライフは仕事にどのような影響を与えていますか?
えりんごさん:私は、移動先で動けば動くほど知り合いが増えて、仕事も増えています。
独立・フリーランスという働き方なので、デュアルライフはかなりプラスになっていると感じます。
ただし、ワーケーションとなると、いろんな体験や友達とのコミュニケーションも増えるので、仕事効率は下がっていたかも。
ーーデュアルライフでの働き方や収入源について教えてください。
えりんごさん:場所に縛られない方が、繋がりが増えて収入源が多くなりました。
でも、独立してるからこそ、収入を分散することはとても重要だと思います。
人間関係について
ーー各拠点でのコミュニティや人間関係について教えてください。
えりんごさん:沖縄は個人同士の繋がりが多いです。大阪はコワーキングスペースで、すごい知り合いが増えました。
フットワークが軽い友人が多いので、日本全国や海外にもお友達がいます。
ーー家族や友人との関係性に変化はありましたか?
えりんごさん:18歳から家を出て、海外生活もしているから、いつもこの場所に居ないのが当たり前の認識ですね(笑)。
でも沖縄にいると、観光地ということもあり遊びがてら会いにきてくれたり、声をかけてもらうことが多くなった気がします。
ーーデュアルライフを通じて、新しい出会いや人脈は広がりましたか?
えりんごさん:新しい出会いよりは、もともと知っている人がいる場所の方が、人脈が増えると思います。
そこから紹介してもらって、沖縄の人と繋がれたのが大きかったですね。
デュアルライフを始めてからの心境の変化
ーーデュアルライフを始めて、価値観や考え方に変化はありましたか?
えりんごさん:ありました。私は住む場所は間借りとかホテルではなく、ちゃんとした家にこだわっていて。
住むなら、自分の好きな物や日常を楽しめる落ち着いた環境に身を置きたいので、家具・食器・植物など、自分のお気に入りの物を揃えていました。
もちろん旅も好きなので、たまに非日常はいいけど、ホテル住まいよりは日常感を大切にしたいと思えるようになりました。
ーーストレス解消法やリフレッシュ方法を教えてください。
えりんごさん:飛行機に乗る・モバイルゲーム・車の運転やバスの乗り物に乗るなどですかね。
ーー今後、デュアルライフは続けていきたいですか?
えりんごさん:継続というよりは一つのライフスタイルの過程と捉えていました。
なので、今後は沖縄に拠点を完全にうつして、2025年にデュアルライフを卒業をします。
でも、たまに大阪に間借りすることは検討していますね。
デュアルライフを始めたい方へのアドバイス
ーーデュアルライフを始めたいと考えている人にアドバイスをお願いします。
えりんごさん:ただ単に、「デュアルライフしている俺(私)すごいでしょ!」という称賛されたいがためにやるのは、すごく疲労困憊するのでおすすめしません。というよりも、続かないと思います。
きちんと目的がありやっている人は、充実してるし楽しんでデュアルライフを送れるはずです。
ーーデュアルライフを成功させるための秘訣はありますか?
えりんごさん:理想を固めずに、柔軟に楽しむスタンスで始めることですかね。
辛い・悲しいという経験もあるかもしれませんが、受け止めて価値観を自然に受け止めて丁寧に考える。それでも辛いなら辞める選択もあってもいいと思います。
成功の定義は「幸せ・楽しい」であり、「続ける」のが成功ではないです。
ーー注意点や克服すべき課題はありますか?
えりんごさん:期待しすぎないこと。ギャップが大きいとショックですよね。
私もトラブルもあったけど、2拠点してたから完全移住する前のリスクヘッジできたのも大きかったです。
ーーえりんごさんの他にデュアルライフしている人知ってますか?
えりんごさん:2人知っています。東京と和歌山の2拠点している30代独身女性と、静岡浜町と沖縄の2拠点している40代既婚女性です。
まとめ
デュアルライフは、都市と地方それぞれの特性を活かし、心身ともに充実した生活を送るための可能性に満ちたライフスタイルです。
地方では、新鮮な地元の食材を使った健康的な食生活を楽しめるほか、自然環境の中でのアクティビティを通じて日々のストレスを解消し、心を整える時間を持てます。
一方、都市部では文化的な活動や利便性を享受できるため、双方を組み合わせることで、よりバランスの取れた生活を送ることが可能です。
また、デュアルライフは自己成長の機会を提供します。
地方での生活を通じて、これまで触れる機会が少なかった文化や価値観を体験することで、柔軟な思考が養われるでしょう。
さらに、問題解決能力や適応力が磨かれることで、日常生活や仕事の中で新たな視点を得るきっかけにもなります。
こうした多様な経験が、個人の成長を促し、より充実した人生を築くための土台となるのです。
さらに、スキルシェアを通じて地方での活動をサポートする副業や新しい仕事の機会を見つけることも期待されます。
都市と地方、どちらかに縛られることのない生き方は、未来に対する柔軟性を持ちながら、自分らしい生活を追求する自由をもたらしてくれるでしょう。
デュアルライフが、理想の生き方を見つける人生の設計図となり、豊かな未来を築く道しるべとなることを願っています。