「生活するだけで、いっぱいいっぱい……」
「沖縄でもっと稼ぐためにたくさん働かなくては」
「親も友達もみんなお金がないから、自分も仕方ない」
貧困問題は、日本の中でも特に慎重になる話題ですね。
特に沖縄は貧困地区としても知られています。
なぜか、お金の話をするだけで「意地きたない」「がめつい」という古い概念がまだまだ根強く残っています。
▼動画で学ぶ沖縄の貧困問題
世界を見渡すと、海外では子どものうちから投資やお金の知識を身につけるなど、将来に向けて自分の身を自分で守ることに積極的です。
このような金融教育への意識が低い日本では、貧困により「子ども食堂」が増えたり、十分な教育や経験をさせてあげられないことも。
ですが「そもそもなぜ貧困に陥っているのか?」を明らかにしないと貧困問題は解決されません。
そこでこちらの記事では、沖縄県民が貧困に陥る理由と、貧困を抜け出すための解決策を紹介します。
最後まで読むことで、沖縄の貧困の闇を知るきっかけになるとともに、貧困から抜け出すヒントも見つかりますよ。
ご自身が貧困で悩んでいる方や、周りの方々の貧困問題を解決したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
メディア監修 かみざと
沖縄で豊かに暮らせる人を増やす活動をしています。直近の目標は、沖縄で月商100万円以上のフリーランスを5名以上育てることです。
【実績】
・年商数億円規模企業のマーケター
・年商1000万円規模企業のマーケティング責任者
・年商5000万円規模IT企業代表
・月商50万円以上フリーランス多数輩出
他県と比べて沖縄の貧困率は高い?
沖縄は貧困地区であるうえ、他県と比べていろいろな部分でワーストに名を連ねています。
その理由を、下記のキーワードから解説していきますね。
- 最低賃金最下位
- 若年離婚率
- シングルマザー率
- 生活保護率
- 非正規就業者率
最低賃金最下位
令和5年10月8日から、沖縄の最低賃金は前年度より43円高い896円に上がりました。(参照:厚生労働省)
沖縄は年々最低賃金がアップしていますが、それでも低いことには変わりません。
仕事はたくさんありますが、個人経営の仕事や、知人の手伝いなども多いです。
公務員や医療などのスキルがない場合は、身近なところで仕事を探すことが多いため、働き口は狭まります。
つまり、働く場所の選択肢が少ないことで賃金の低さには不満があってもそこでしか働けないのです。
若年離婚率
沖縄は、若年層の結婚から出産までのスピードが早いです。
子どもが増えれば、そのぶんオムツや食費、日用品などにお金がかかりますよね。
若いうちから遊びたい欲が抑えられない男性が、低い給料で家族を養いながら過ごすのは、なかなか困難です。
若年層だけでは家計を支えるのが経済的に難しいため、実親に頼ることも多く、自立した家庭を持つ意識が低下します。
家庭を保つことへの重要度が下がることで、離婚につながることもあるようです。
シングルマザー率
多産である沖縄では、子どもを3人以上育てているシングルマザーの方も多いです。
育てるために、ママさんは働きにいきますが、沖縄の賃金ではかなり生活は厳しいです。やはりここでも、両親頼みになります。
そして実家に戻り、家にいながらサロン(美容・ネイル・マッサージ)を開く方がとても多いです。
自立しているようですが、実際は両親に依存している現状もあります。
両親が仕事を引退したり介護が必要になったりしたときには、さらに貧困に陥り、その負担は子供たちの将来にも影を落とすのです。
生活保護率
貧困にある沖縄ですが、生活保護を申請している人は少ないです。
理由として、「生活保護を受けるのが恥ずかしい」というのがありますが、ほかにも「生活保護を受けると車が所有できない」という理由があります。
例外もありますが、生活保護受給中は原則、車の所有は認められません。
沖縄で生活するうえで、車がないと移動はかなり困難になるので、そういった理由で申請していないのです。
非正規就業者率
非正規とは、パートやアルバイト・派遣社員の人で、会社の都合で雇用も給料も左右されやすいです。
結婚しても、就業先が非正規だと十分な賃金が得られず、子どもたちを養うことも難しくなります。
その結果、貧困率が上がっているのが現状です。
しかし、そもそも沖縄には正規雇用できるほど余裕がなく、人件費を抑えたいから非正規でしか人を雇えない企業の問題も挙げられます。
これも、貧困につながる社会的要因になっているといえるでしょう。
沖縄の貧困が深刻な5つの理由
ワーストはたくさん挙げられますが、貧困を深刻にしている大きな問題があります。
大きく分けて、以下5つの理由です。
- 沖縄の脆弱な産業構造
- 沖縄は学歴社会
- 進学率が低い
- 同調圧力が成長を止める
- 生活にコストがかかる
こちらで、さらに深刻な貧困の闇を探っていきましょう。
良くも悪くも、沖縄という環境が生み出した貧困が見えてくるはずです。
1.沖縄の脆弱な産業構造
言わずもがな、沖縄は観光大国です。
オシャレなカフェや観光施設、ホテルや飲食店など、働き口はたくさんあるように思えますが、ほとんどがサービス業関連になります。
沖縄は観光をメインとする、サービス業や小売業などの第3次産業の割合が実は8割を占めているのが実情です。(沖縄県HP)
沖縄のサービス業は非正規雇用の割合が多く、賃金がとても低いので生活するのが難しくなります。
そして、非正規雇用で長く勤めたとしても、キャリアアップにはつながりにくいです。
ですが、沖縄で仕事を探せばサービス業がばかり……堂々巡りですね。
2.進学率が低い
貧困層の親に育てられた子どもたちは、進学をしない傾向があります。
学びに対する意義を見つけられずに、早期に結婚・出産をした親同様の人生を歩んで行く人が多いです。
また、本当は行きたくても親が貧困であれば、お金の問題から進学するのを諦めてしまう場合がとても多いのです。
これからの未来を担う子どもたちの将来を、貧困という理由だけで奪ってしまうのは、本当に残念でなりません。
3.沖縄は学歴社会
学歴でも収入の格差が開きやすいです。
貧困層にいる親元で育った子どもは、就職の選択肢が狭まり限られた就業先でしか仕事をしない傾向にあります。
しかし、進学し大学を卒業すると、就業の幅は広がります。
進学率は低いですが、進学することができ学歴がつけば貧困から抜け出せるのも沖縄です。
大学を出たあとの就業先として人気なのが、公務員です。
「安定・高収入・地位がある」
昔ながらの考えを根強く持つ沖縄では、安定していて高収入な公務員になれたら勝ち組と言われます。
ですが、本当にやりたい仕事ではないため、自分を偽って過ごすことで自尊心が失われていく人も……
その背景にあるのが、沖縄は自殺率全国1位・教員の鬱全国1位という現実です。
貧困だけでなく、命に関わる問題にまで発展しているのはかなり闇が深いでしょう。
4.同調圧力が成長を止める
沖縄は狭いことで地域密着性が高く、親族も多いです。
友達の友達の友達まで顔見知りということもあり、このような環境では噂はあっという間に広がります。
では、これの何が悪いのか?
地域性や家族・親族・友人の絆が強い環境で、自分が何か新しいことや変わったことをすると「出る杭を打たれます」。
やりたいことや、新しく頑張りたいことに対して、周囲から圧力をかけられ叩かれることも。
「自分が好きなことだから、周りの反応は気にせずにやればいい」
そう思われるかもしれません。
ですが、狭い環境で過ごした結果、目立つことをすると自分の居場所を失ってしまうという危機意識が芽生えるのです。
それによって、向上心が失われ、望んで昇進したり社員になりたいと言わなくなります。
沖縄に住む人には向上心が低い人も多いため、成長が止まることで雇用も生まれず、貧困が続いていくのです。
5.生活にコストがかかる
また、生活にコストがかかるのも沖縄で貧困が加速している要因です。
沖縄県に県外から食品を持ち込むためには、飛行機や船などを使用します。
そのため、運搬にかかる輸送費が加算されることで食品が高くなりやすいのです。
たとえば、本土で200円ほどで売られている牛乳は、沖縄では300〜400円ほどで販売されています。
物価高のいま、生活コストがさらにかかることが沖縄県民が貧困になるひとつの理由といえるでしょう。
沖縄の貧困を解決する方法3選
貧困の原因は、かなり闇が深いことがお分かりになったでしょう。
しかし、貧困から抜け出すことは必ずできます!その解決法がこちらです。
- 狭いコミュニティから抜け出す
- 楽観的にならずに、正しい知識を身につける
- 雇用にとらわれない働き方を作る
まずは、沖縄という独特な環境を、客観的に捉えて読んでいただければと思います。
そうすれば、解決した先の未来が描けるようになるでしょう。
1.狭いコミュニティから抜け出す
まずは、同調圧力がかからない場所に行きましょう。
やる気がある人は、どんどん県外へ出て成長していきます。
しかし残念なことに、成長して沖縄に帰ってきても、出る杭は打たれやすいです。
せっかくの才能を潰される優秀な人がとても多いのが現状。
そうならないためにも、しっかりと自分を持ち、周りの空気に流されずゴーイングマイウェイを貫く強い意志を備えておきましょう。
これは決して自分勝手ではありません。だって、人生はあなただけのものですから。
「親のために生きるのか」「友達のために生きるのか」「自分を偽って生きていて楽しいのか」をしっかりと自分に問いかけてみてくださいね。
2.楽観的にならずに、正しい知識を身につける
「仕事がないから仕方ない」
「親もそうだし友達もそうだから、自分もそうなる」
楽観的になり、知識をつけることを諦めたら変えられるものも変わりません。
人間は、周りと同じであれば安心する生き物です。
ですが、必ずしも同じであることが正しいかといったら違います。
なぜならば、周りに合わせることで自分の本心を出せずに辛い思いをしたり、貧困に苦しむ人もいるからです。
知識は人生を豊かに、そして生きやすくします。
勉強をしていることを、言いふらさなくていいんです。ひたむきに自分で知識をつける。
そして、そのうち「ちゃんと自分の人生を生きなければ」と気づきやすくなるでしょう。
3.雇用にとらわれない働き方を作る
非正規雇用がほとんどで、学歴がないから自分はダメだと思ってはいけません。
技術や仕事はどんどん進化しており、その中でも著しく発展しているのがITの分野です。
実は、沖縄こそITに特化した場所と言えます。
観光などのサービスを成り立たせるには、人が来ることが大切です。
沖縄は離島のため、物を商品とした働き方は、県外や海外からの輸送費がかかるなど問題でコストがかかります。
また、土地面積が小さいので農作物を作るにも限界がありますよね。
しかし、ITならインターネットを使い、日本だけじゃなく世界にまたがって仕事を得ることができます。
取引先が東京なら、沖縄に住みながらこれまで以上の収入を得ることも可能でしょう。
ITの働き方は以下のようにさまざまです。
- ITエンジニア
- Webデザイナー
- Webライター
- ブロガー
- 動画編集
「でも、これらの仕事は学歴が必要なのでは?」と思われる方もいるのではないでしょうか。
ですが、ITに学歴は必要ありません!
もちろん、最初は学びが必要です。
ですが、主婦や学生でも知識さえ身につければできるものばかりです。
要は「やるかやらないか・変えるか変わらないか」ではないでしょうか?
ITのスキルを学んで、働き方を変えたいならかみざとのLINEを登録することをおすすめします。
かみざとは沖縄の人間で、県外でスキルを磨き、沖縄に帰省してもITで稼いで理想のライフスタイルを手に入れています。
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まとめ
貧困問題は、沖縄企業の経済的要素や同調圧力という環境から生まれています。
生まれ育った街で、友達や親に囲まれて過ごすのはとても素敵なことです。
ですが、この記事を読んだ方は貧困をどうにかしたい方々でしょう。
ならば、まずは環境を変えることをおすすめします。
人は流されて、楽な方に楽な方に、そして次第に、自分という人格を無くして無感情にさせます。
「ユイマール」や「なんくるないさ」などの、沖縄の言葉が足枷になり、考えることをやめてしまうのは非常にもったいない。
沖縄の良い文化に、新しい風を取り入れることができれば、さらに人も成長し貧困という負のループを抜け出せる希望となるでしょう。
もちろん、今からでも遅くありません!あなたは、貧困から絶対に抜け出せます!