沖縄移住にはいくら必要?費用の相場や注意点をまとめて解説!

「都会の喧騒を離れて沖縄でゆったり暮らしたい」
「いつか沖縄に移住してみたい」

あなたも、このようなことを考えたことはありませんか?

この記事では、沖縄移住に必要な費用と注意点を解説します。

「数年後には沖縄で暮らしたい」「どのくらい費用がかかるのか知りたい」という方は、ぜひ記事の続きをお読みください。

メディア監修 かみざと

沖縄で豊かに暮らせる人を増やす活動をしています。直近の目標は、沖縄で月商100万円以上のフリーランスを5名以上育てることです。

【実績】
・年商数億円規模企業のマーケター
・年商1000万円規模企業のマーケティング責任者
・年商5000万円規模IT企業代表
・月商50万円以上フリーランス多数輩出

沖縄ってどんなところ?

あなたは「沖縄」と聞いてどんなことをイメージしますか?

広い空、白い雲、青い海…そんなイメージを持っている人が多いかもしれませんね。

海沿いをジョギングしたり、フラッと山に行ってみたり、自然が身近にあるのんびりした生活をイメージするのではないでしょうか。

筆者も沖縄本島に移住して丸2年経ちますが、毎日の生活が穏やかになったような気がしています。

 

実は、「都道府県『幸福度』ランキング」で、3年連続の1位を獲得しているのが沖縄県なんです(ブランド総合研究所調べ)。

その一方で、沖縄移住者のうち8割が3年以内に本土へ帰ってしまうというデータもあります。

このように、沖縄移住を途中で断念する人も多いのが現状です。

せっかく沖縄に移住したのに生活が合わなかった…とならないためにも、沖縄生活のメリットやデメリットを具体的に理解しておくことが大切でしょう。

 

沖縄移住のメリット3選

沖縄に移住するメリットは、以下の3つです。

  • 自然に囲まれている
  • 花粉症がない
  • 時間の流れがゆったり感じる

 

自然に囲まれている

まず沖縄の魅力といえば、なんといっても豊かな自然に囲まれていることです。

少し車を走らせると青い海があって、山やマングローブにも気軽に行ける。

旅行先として憧れていた離島も、身近に感じられるようになります。

いま都会暮らしをしている人は、休日の過ごし方がガラッと変わること間違いなし。

マリンスポーツやアウトドアが好きな人には、最高の環境かもしれません。

 

花粉症がない

次に、花粉症のリスクが低いところです。

沖縄には花粉症がないというのは、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

実際に私のまわりでも、花粉症を理由に移住した人がいます。

 

花粉症といえば、杉やヒノキですよね。

沖縄にも植えられていますが、県全体の森林面積に対してわずか0.3%程度。

そのため、症状を引き起こすほどの花粉が飛んでいないのです。

ただし、ブタクサやイネ、ヨモギなどの花粉は飛んでいるので、それらの植物に免疫がない方は注意しましょう。

 

時間の流れがゆったり感じる

最後に、時間の流れがゆったり感じるところです。

沖縄旅行にきて、のんびりした印象を受けた人も多いのではないでしょうか。

ウチナータイムと言われるように、ゆっくりとした時間感覚は沖縄の県民性にもあらわれています。

どこか穏やかな雰囲気があるので、時間に追われない生活がしたい人にはうってつけの環境かもしれません。

 

沖縄移住のデメリット3選

沖縄移住のデメリットは以下の項目が挙げられます。

  • 独特の気候
  • 収入が低い
  • 車がないと不便

 

独特の気候

沖縄は年間を通して温暖な気候ですが、そのぶん湿度が高いです。

梅雨時期にはほぼ毎日90%を超えており、ときには100%の日もあります。

そのため、カビ対策が必須で除湿機は毎日フル稼働。

それに加えて、9月前後には必ずと言っていいほど台風がやってきます。

停電や断水など、災害への備えが必要です。

 

また、青空のイメージが強い沖縄ですが、実際は日照時間が少ないことを知らない方も多いはず。

全国平均が1897時間なのに対して、沖縄県(那覇市)は1774時間。

年間の平均日照時間は全国35位なんです。(気象庁調べ)。

真夏の青空をイメージしていると、そのギャップに驚くことになります。

 

収入が低い

沖縄県は、平均収入が低いのに対し物価が高いことにも注意が必要です。

転職求人サイトdodaの調査によると、沖縄県の平均年収は全国最下位。

※日本のビジネスパーソン(会社員、サラリーマン)の平均年収(2022年9月~2023年8月)

これは、沖縄県内は中小企業が多く大企業が少ないことも要因となっています。

一方、県外で生産されている商品は輸送コストがかかるため、物価は高い傾向にあります。

収入のわりに出費がかさむというのが、沖縄の現状です。

 

車がないと不便

これはご存じの方も多いと思いますが、沖縄では車が必須です。

公共の乗り物はゆいレール(モノレール)とバスのみ。

ゆいレールは県内のごく一部区間しか走行していないため、長距離の移動はできません。

バスは遅れることも多く、本島を北上するにつれて本数が減ってしまいます。

本島中南部なら自転車でなんとかなるかもしれないですが、北部では難しいでしょう。

私自身、沖縄に移住した当初は運転免許を持っていませんでしたが、移動に困り住み始めてすぐに取りました。

実際のところ、車があるのとないのとでは生活の利便性が大きく変わります。

 

沖縄への引越し費用はどのくらいかかる?

沖縄での生活について、なんとなくイメージが沸きましたか?

ここからは、沖縄移住に必要な費用について解説していきます。

まず、引越し費用の相場から確認しましょう。

 

引越し費用の目安

本土からの移住は、荷物を船で運ぶことになるので、料金は割高です。

家具や家電、衣料品、日用品などの一般的な荷物はもちろん、自家用車がある人はその輸送費もかかります。

家具や家電などの大きな荷物がなく、ゆうパックで収まれば数万円でOK。

引越し業者を使う場合は、数十万円の予算が必要です。

 

東京から沖縄へ引越しする場合、通常期(5月~1月)の目安は以下の通りです。

  • 単身:12万~18万円
  • ファミリー:22万~38万円

ちなみに、繁忙期の料金は1.5倍以上高くなることもあり、費用は時期によって大きく変わります。

引越しの時期を選べるのであれば、繁忙期を避けたほうがいいですね。

 

実際にかかった費用を紹介

ではここで、筆者が移住したとき実際にかかった費用を紹介します。

筆者が沖縄へ単身移住したのは2022年の4月末。

時間指定なしのフリー便で、税抜22万円かかりました。

家電を一式持ってきたこともあり、単身移住にしては料金が高かったと思います。

それでも、大手引越し業者の見積もりは30万円以上だったので、割安で荷物を運べました。

 

具体的な荷物の内容は以下のとおりです。

<荷物の詳細>

  • 冷蔵庫(3ドア)
  • 洗濯機(タテ型全自動)
  • 電子レンジ
  • 衣装ケース5個
  • 折りたたみテーブル
  • 本棚
  • 物干し竿
  • ハロゲンヒーター
  • 折りたたみ自転車
  • 布団1組
  • ダンボール(20個以内)

※段ボール箱20個(小10個+大10個)、ガムテープ1個は支給
※ハンガーボックスと布団袋は無料レンタル

冷蔵庫が高さ約170cmの大きいサイズなので、そのぶん料金が上がったのではないかと予想しています。

 

沖縄移住後にかかる費用には何がある?

引越し費用の次は、移住後にかかる費用について見ていきましょう。

生活費として毎月どのくらい必要なのか、4つの項目に分けて説明しますね。

  • 住居費
  • 光熱費
  • 食費
  • 車の維持費

 

住居費

居住費は、場所によっては都心部に比べると安いです。

那覇市を中心に家賃が高く設定されている傾向にありますが、中心部から離れるにつれ家賃は安くなっていきます。

ちなみに、沖縄本島に比べて離島はやや高めです。

新築賃貸の沖縄県平均家賃相場は以下の通り。(おきぎん経済研究所調べ)

  • 1R~1LDK:56,400円
  • 2K~2LDK:79,800円
  • 3K~3LDK:92,800円

入居時にかかる初期費用としては、これに敷金、礼金、仲介料などが加算されるイメージですね。

1R~1LDKの場合でも、30万円程度は必要になるでしょう。

 

光熱費

電気代は、暑さや湿度対策の影響で高くなることが多いです。

湿度対策として常に除湿機を付けていたり、冷房を使う日が多いことが影響していると考えられます。

沖縄県内は火力発電の割合が大きいので、電気料金が上下しやすいという特徴もあります。

またガスに関しては、プロパンなので都市ガスに比べると高いです。

ガス乾燥機がついている賃貸物件もありますが、ガス代が跳ね上がるので使いすぎには注意しましょう。

 

そして水道料金は、住んでいる地域や家によってさまざまです。

私の場合は、水道代に加えて浄化槽代が請求されています。

ちなみに、移住初月にかかった光熱費は以下のとおりです。

  • 電気: 2,798円
  • 水道: 2,254円(水道代+浄化槽代)
  • ガス: 2,296円(プロパン)

梅雨時期は洗濯物が乾かないので、コインランドリーのお世話になることも。

単身で合計1万円くらいが、光熱費の目安になりそうです。

 

食費

食費については、輸送コストがかかるので全体的に高い印象です。

もやしが60円で売られていることもあり、本土と比べて高いことにびっくりしました。

一方、地元産の野菜は道端で直売されていることも多く、格安で手に入ります。

県産品もお手頃なことが多いです。

 

また、本島北部には大型スーパーがない地域もあるので、住む場所によっては町まで買い出しに行かなくてはいけません。

手間はかかりますが、その反面、外食するお店が少ないので節約できるという考え方もありますね。

ちなみに、私が移住初月に使った食費は28,080円。

引越しの荷物が届くまで外食だったことに加え、調味料をそろえたのでこの金額になりました。

 

車の維持費

沖縄は車社会なので、必ずと言っていいほど維持費が発生します。

駐車場代は家賃に含まれていることが多いですが、その他にもガソリン、税金、車検、保険などの費用が必要です。

ガソリン代は、1リットルあたり160円前後(2024年4月時点)。

保険料は毎月3,000~4,000円くらいが目安になるでしょう。

また、塩害対策として定期的な洗車も欠かせません。

沖縄生活を満喫するために車は欠かせないので、これは必要経費だと割り切ることが大切と言えます。

 

費用を節約するなら移住者支援を活用しよう!

沖縄移住にかかる費用について説明してきましたが、いかがでしたか?

なかには、思っていたよりも高く感じた人がいるかもしれません。

そんな人に紹介したいのが、沖縄で行っている移住者向けの支援事業です。

 

県が案内しているものから、各自治体で実施しているものまで、内容は多岐にわたります。

ただでさえ移住にはお金がかかるので、支援制度を上手に活用したいですよね。

この記事では、沖縄県が行っている2つの支援事業を紹介します。

  • 移住支援金制度
  • 子育て支援制度(おきなわ子育て応援パスポート)

 

移住支援金制度

まず、移住支援金制度です。

東京圏から沖縄へ移住する人を対象に、移住支援金が交付されます。

<支援金額の例>

  • 2人以上の家族、世帯の場合:100万円
  • 単身者の場合:60万円
  • 18歳未満の世帯員を帯同して移住する場合:18歳未満の者一人につき最大100万円加算

年度によって対象の市町村が変わる仕組みで、令和5年度の対象地域は伊江村とうるま市でした。

移住支援金制度の詳細は、以下のリンクから確認できます。

参考:沖縄県公式HP|【東京圏から移住をお考えの皆様へ】移住支援金制度のご案内!

 

子育て支援制度(おきなわ子育て応援パスポート)

次に、子育て支援制度です。

おきなわ子育て応援パスポートを使うと、県内1,701件のお店や施設でサービスや特典が受けられます。(2024年4月時点)。

商品の割引や景品の提供だけでなく、キッズルームや授乳室があるお店もホームページで簡単に検索できるので便利。

 

これなら、ファミリーでの沖縄移住も安心ですよね。

各市町村の窓口でカード型のパスポートを配布しているほか、PCやスマートフォン、携帯電話での利用も可能です。

<利用対象者>

  • 沖縄県内在住
  • 18歳未満の子どもがいる家庭または妊婦がいる家庭

子育て支援制度(おきなわ子育て応援パスポート)の詳細は、以下のリンクから確認できます。

参考:沖縄子育て応援パスポート

 

沖縄移住者に役立つ3つの就職支援事業

沖縄県では、先ほど紹介した移住者支援に加えて、就職支援事業も行っています。

この記事では、沖縄県内で仕事を探したい人向けに就職支援事業を3つ紹介しますね。

  • りっか沖縄(若年者県内就職促進事業)
  • 県外保育士誘致支援事業
  • 沖縄バイオ人材マッチング

 

りっか沖縄(若年者県内就職促進事業)

まず、りっか沖縄(若年者県内就職促進事業)です。

沖縄県内U・Iターンでの就職希望者に対し、情報提供や相談対応、県内企業とのマッチング支援といったサポートを行っています。

那覇だけでなく、東京と大阪にも相談窓口があるので、移住の準備段階から活用できそうですね。

最初に会員登録をすれば、すべて無料で利用できますよ。

りっか沖縄(若年者県内就職促進事業)の詳細は、以下のリンクから確認できます。

参考:りっか沖縄(若年者県内就職促進事業)

 

県外保育士誘致支援事業

次に、県外保育士誘致支援事業です。

沖縄県内の認可保育施設で働く人に向けて、渡航費や引っ越し費用などの移住費用を支援してくれます。

沖縄県外在住で、保育士資格を持っている人が対象です。

令和6年度は、以下の内容で支援されています。

<令和6年度の支援実績>

  • 2人以上世帯:1世帯当たり40万円
  • 単身世帯:1世帯当たり20万円

なお、令和7年度の実施については未定です(2024年4月時点)。

県外保育士誘致支援事業の詳細は、以下のリンクから確認できます。

参考:県外保育士誘致支援事業

 

沖縄バイオ人材マッチング

最後に、沖縄バイオ人材マッチングです。

沖縄県内に事業所をもつバイオ系企業・大学・研究機関と、日本全国の人材をマッチングしています。

バイオ系とは、医療・健康・食品・創薬・化粧品・環境などの分野のことを指します。

現在バイオ系の仕事をしている人は、移住後も職種を変えずに働けるので安心ですね。

Webサイト内で求人情報を検索できるようになっていますが、求人情報が3件と少なめでした(2024年4月時点)。

沖縄バイオ人材マッチングの詳細は、以下のリンクから確認できます。

参考:沖縄バイオ人材マッチング

 

沖縄に移住するならオンラインで働こう!

このようにさまざまな移住者支援制度がありますが、先ほどもお伝えしたとおり、沖縄県の平均年収は全国最下位。

沖縄で仕事を探そうとすると、どうしても低賃金になってしまうこともあり、金銭的な部分がネックになりそうです。

お金の不安を解消して、沖縄に住みながらも高収入で働けるのが理想ですよね。

 

そんな人は、オンラインで稼げるスキルを身に付けることをおすすめします。

パソコンさえあれば、本土に負けない収入が得られる。

そんなスキルを身に付けておけば、いつ沖縄に移住しても問題ありません。

沖縄に移住してからジョブチェンジするという選択肢もありますが、移住を決める前に準備を進めておいた方が安心です。

 

オンラインで稼ぐならWebライターがおすすめ!

沖縄に移住してオンラインで仕事をするなら、Webライターがおすすめ。

パソコン1台あれば全国どこでも仕事ができるので、海沿いのカフェで作業することだって可能です。

幸福度の高い沖縄でのんびり暮らしながら、高収入を目指せる。

そんな生活に憧れませんか?

沖縄出身のメンターがサポートしてくれるやんばるエキスパートでは、初心者からWebライター始めて、高時給で働いている実績も多数あります。

無料相談を行っているので、Webライターに挑戦したい人はぜひご利用ください。

>>無料相談はこちら

 

まとめ

この記事では、沖縄移住に必要な費用と注意点を解説しました。

沖縄移住のイメージが沸いてきましたか?

本土からの移住には、かなりの予算が必要です。

沖縄ならではの問題点もありますが、自然に囲まれてのんびり暮らしたいという人には沖縄の暮らしがぴったりでしょう。

この記事が、沖縄移住のあと押しになれば嬉しいです。