「沖縄に移住し、ゆったりした生活を送りたい!」
「沖縄移住で失敗した、後悔したという声も聞くけれど、実際はどうなんだろう?」
沖縄は美しい海と自然に囲まれ、花粉に悩まされることもなく快適に過ごせるため、観光地としてはもちろん移住先としても人気の高い県です。
そんな沖縄へ移住して「ゆったりと快適な暮らしを送りたい…」と考える人も多いのではないでしょうか。
しかし「沖縄移住」と調べてみると、「移住は失敗だった」「こんなはずじゃなかった」など移住を後悔する内容の記事がヒットします。
沖縄移住をして「失敗」「後悔」しないためには、どうしたらよいのでしょうか?
この記事では、移住歴18年の筆者が実際に体験したこと、移住仲間から聞いたことなど、住んでいるからこそわかった移住に関するさまざまな情報を紹介します。
沖縄移住の現実と問題や困りごとへの対応策など、移住の参考になることばかりですので、沖縄移住を本気で考えている方、沖縄が好きでより深く知りたい方に、ぜひ読んでいただきたいです。
メディア監修 かみざと
沖縄で豊かに暮らせる人を増やす活動をしています。直近の目標は、沖縄で月商100万円以上のフリーランスを5名以上育てることです。
【実績】
・年商数億円規模企業のマーケター
・年商1000万円規模企業のマーケティング責任者
・年商5000万円規模IT企業代表
・月商50万円以上フリーランス多数輩出
沖縄移住で失敗しやすいポイント3つ
大好きな沖縄へ移住してきたのに「失敗した」「後悔した」と思ってしまう理由には何があるのでしょうか?
沖縄移住で後悔したという方からよく聞く内容を「失敗しやすいポイント」として3つにまとめてご紹介します。
失敗しやすいポイント①金銭関係の問題
移住には初期費用も必要ですし、収入源はしっかりと作っておきたいところですが、実際に沖縄で自分がしたい仕事、条件の良い仕事を見つけるのは、かなり難しいといえます。
さらに、沖縄は収入が低いと言われています。
日本のビジネスパーソンの平均年収を毎年ランキングで発表している求人情報・転職サイト【doda(デューダ)】の調べによると、沖縄の平均年収は3年連続でワースト1位となっています。
ここ3年間の都道府県別ランキングの上位、下位3県がこちら。
2022年 最新版 | 2021年度 | 2020年度 | |
1位 | 東京都(440万円) | 東京都(438万円) | 東京都(444万円) |
2位 | 神奈川県(423万円) | 神奈川県(422万円) | 神奈川県(430万円) |
3位 | 千葉県(410万円) | 千葉県(408万円) | 千葉県(412万円) |
45位 | 高知県(349万円) | 高知県(354万円) | 鹿児島県(360万円) |
46位 | 鳥取県(347万円) | 山形県(350万円) | 山形県(358万円) |
47位 | 沖縄県(341万円) | 沖縄県(336万円) | 沖縄県(348万円) |
金額に少し推移が見られますが、上位ランキングの3県は順位が変わっていません。
それに比べて、下位ランキングの3県を見てみると、沖縄は3年連続最下位をキープしており、45位と46位は年度によって入れ替わりが見られます。
また、厚生労働省が出している令和3年度の都道府県別賃金(月収・男女計)のデータによると、同じく最も高かったのは東京都の362,200円で、全国計の307,400円を大きく上回っています。
比べて沖縄は、250,800円となっており、青森・岩手・秋田・宮崎と並んでワースト5位に位置しています。
以上の統計データなどから、沖縄の収入・所得は全国平均と比べるとやはり低く、厳しい状況にあることがわかります。
失敗しやすいポイント②生活の中での問題
快適な暮らしは、快適な住環境や日々の生活サイクルから成り立ちます。
沖縄で生活する中で、自然環境や気候による問題の二大要素は「カビ」と「塩害」です。
カビとの戦い
沖縄で暮らして困ったことは?と聞かれれば、おそらく移住者のほとんどが「カビ」を思い浮かべるのではないでしょうか。
亜熱帯気候の沖縄は湿度がとても高く、カビにとって快適すぎる環境なのです。
特に梅雨の時期は、対策をしないとあらゆるものがカビまみれに…。
大切なものがカビに浸食され、とり返しのつかない事態になってしまいます。
塩害は避けられない
海に囲まれて風が強い沖縄では、海から離れている地域でも常に潮風にさらされており、塩害からは逃れられません。
車から家の外壁まで、塩害で錆びてしまう恐れがあるものは、日頃からメンテナンスが必要です。
特に、台風が過ぎた後は要注意。
台風は強い力で海をかき混ぜ、潮をまんべんなく運んできます。
海底の環境にとって、海をかきまぜてくれる台風は大切な自然のサイクルですが、台風の影響で塩害が大きくなるのは困ったものです。
失敗しやすいポイント③人間関係の問題
沖縄移住に失敗した、つらかった、という理由でよく聞くのは「人間関係」。
なかなか友だちができないことや、県外からの移住者への差別、いじめなども挙げられます。
沖縄では県外出身者や移住者を「ナイチャー(内地の人)」と呼び、地元沖縄の人である「ウチナーンチュ」と分ける傾向があります。
人にもよりますが、シャイで人見知りな性格のウチナーンチュも多く、地元や地域のきずなが強いことから、外から来た移住者が疎外感や孤独を感じることも少なくありません。
すでにできあがっている強固なコミュニティに、外から入っていくのはかなりの勇気と覚悟がいります。
遠い昔から、つらいことも大変なことも、みんなで力を合わせて乗り越えてきた沖縄。
よそからきた立場である移住者が、この「身内愛」を前にどうしても疎外感やとまどいを感じてしまうのは、当然なのかもしれません。
沖縄移住経験者のリアル失敗談
沖縄に移住すると、これまでの環境とは大きく違うことからカルチャーショックを受けることもしばしば。
ここでは、実際に沖縄に移住した人から聞いたリアルな失敗談をご紹介します。
リアル失敗談①「よ、読めない…?」
那覇市に移住したAさんが、浦添方面に車で移動していたときのこと。
まだ道にも慣れていないので、カーナビで目的地を設定したそうですが、ナビから「じっちゃく交差点を右折してください」と言われて焦ったというAさん。
交差点の看板を見ても「じっちゃく」と読む地名が分からず、Aさんは困ってしまったそうです。
「勢理客」と書いて「じっちゃく」と読みます。
最近では読みづらさから「せりきゃく」と読む場合もあるそうです。
そのほか「保栄茂」と書いて「びん」、「為又」と書いて「びーまた」など、読むのが難しい地名があちこちに存在します。
移住者にとっては、地名や人名で見慣れない漢字や読み方があるので、慣れるまでは困惑する場面が多いです。
リアル失敗談②「住んでみてわかったこと」
移住後に快適な暮らしを送るには、住む場所や物件選びが大切です。
宜野湾市に移住したBさんは、内見し気に入った部屋に4月から住み始めたのですが、5月頃から湿度が上がり始めると湿気とカビに悩まされ、戦う毎日。
その時期を乗り越えたかと思うと、夏の暑い時期には強い陽射しと最上階のためか室温が上がりやすく、クーラーで冷やすため電気代が跳ね上がる…。
間取りは気に入っていたけれど、それ以外の部分で快適な生活は実現できず、結局別の部屋を探し引っ越しをすることになりました。
また、離島に移住したCさんは、最初は海に囲まれたのんびり沖縄ライフを楽しんでいましたが、だんだんと飽きてきたそうです…。
せまいコミュニティで出かけるところも少なく、結局1年後に県外へ戻る決断をして沖縄から去ってしまいました。
このように、実際に住んでみないとわからないこと、困ってしまう場面も多くあります。
沖縄移住を失敗しないためのコツ5つ
これまで、沖縄移住で直面する問題に注目し「失敗ポイント」「失敗談」として紹介してきました。
「思い描いていた理想の沖縄ライフと違う…」と、沖縄移住への決意がゆらいでしまった人もいるのではないでしょうか。
沖縄移住を「失敗」「後悔」で終わらせないように、失敗しないためのコツを事前に押さえておきましょう。
1.お金のこと
移住後には、家賃の支払いや生活用品の購入など多くのお金が必要になるため、収入の確保も大切です。
とは言っても、新しい土地でイチからスタートし、条件の良い仕事を見つけるのはかなり難しいです。
その問題を解決する手段として、個人で明日からでも準備を始めるのがおすすめです。
特に、準備にそれほど時間もお金も使わなくていい「ITスキル」を身につければ、条件のいい仕事を沖縄でも見つけられますよ。
ITスキルを身につけ、自身の力で仕事と収入を安定して得ることができれば、沖縄が抱える「収入」「雇用」の問題をクリアできます。
2.住まいのこと
失敗しやすいポイント②で紹介した、生活の中での2大問題「カビ」と「塩しい害」。
まずは、住まい選びの段階で、これらの問題による影響を受けないか事前によく調査することが重要です。
外見や間取りだけで判断せず、実際に住んで春夏秋冬を過ごすイメージを持ち、可能なら周囲の人に相談しましょう。
湿気やカビは気候風土の問題ですし、部屋の状況なども事前にはわからないですが、生活する中で慣れて対応できます。
仕事や外出で家をあけることが多い私は、梅雨の時期だけでなく年中通して最大限にカビ対策を意識。
終日、クーラーを「除湿」設定にした部屋をつくり、そこで服やかばんを収納し管理するほど徹底しています。
塩害も防ぐのは難しいですが、日頃からのメンテナンスや洗車で対処できます。
特に台風後は天気が良くお出かけしたくなりますが、その前に洗車を忘れないのが大切です。
3.人間関係のこと
これまで生活の基盤となっていた場所から、まったくの新天地へ。
楽しみなことも多い反面、慣れた環境から離れて新しい場所で暮らすのは、想像以上にエネルギーを消費し、心身ともに結構な負担が生じます。
新しい人との出会いや人脈づくりを楽しめる人にとっては問題ないですが、近所の方と関係を深めていくことが苦手な移住者の方は大変でしょう。
失敗しやすいポイント③で、沖縄の人は地元や地域のきずなが強いため、外から来た移住者が疎外感や孤独を感じることもあるとお伝えしました。
県外からの移住者と、沖縄の人が育ってきた環境や地域性に違いがあるのは当然です。
同じ沖縄県内でも地域の特色はあり、言葉だってまったく同じではありません。
「違い」を否定的にとらえるのではなく、新しい知識や考え方を持つ相手として尊重する姿勢で関わってみてください。
4.文化のこと
元々は琉球王朝としてひとつの国だった沖縄。
中国や日本との関係を保ちながら、独自の文化を築き上げてきた歴史があります。
さらにさかのぼると、古代からの豊かな自然への感謝と畏敬の念、祖先崇拝を柱にした信仰と風習があり、それは現代にも脈々と受け継がれています。
そして、戦争や米軍基地など、政治的にもさまざまな背景を持つ沖縄。
地域の特色や文化の違いを楽しむことは大切ですが、移住し暮らすのなら良いところだけを見るのではなく、沖縄が背負ってきたつらい部分も受けとめ、共に考えようとする姿勢が重要です。
5.理想と現実
沖縄移住後に理想とは異なる現実を見ることもあるでしょう。
私自身、沖縄に移住し18年暮らしている経験から、たくさんの現実や問題に直面してきましたし、移住を後悔した人の話も聞きました。
しかし、移住を後悔しているかというと、答えは「NO!」です。
むしろ、沖縄で暮らすことができて、ほんとうに幸せだと思っています。
美しく広がる海、世界自然遺産の森、南国リゾートのようなゆったりとした雰囲気…。
理想の暮らしとしてイメージするようなものも、確かにあるのが沖縄。
これまで育ってきた、住み慣れた環境から新しい環境に踏み出すのは、沖縄に限らずどこへ行くにしても勇気が必要です。
そして、新しいものを手に入れる代わりに、失うものもあるでしょう。
移住をする前は沖縄に明るいイメージを持っていたはずなのに、いざ実際に住んでみると、仕事探しや給与待遇面の厳しさ、環境の変化などでマイナス面ばかり見てしまうこともあるかもしれません。
そんなときは、自分自身に問いかけて、移住を決意した時の気持ちを思い出してみてはいかかでしょうか?
暖かい気候と人、環境に恵まれている沖縄では「なんくるないさ」という言葉にあるように、何事も「なんとかなる」とポジティブに捉えて進む気質があります。
他の場所や他人と比べて「持っていない」ことを悲観するのではなく、今ここにあるもの、支え合う仲間を大切にし、幸せを感じられる。
そのような前向きで強い気持ちが、沖縄という土地や環境から得られるように感じます。
まとめ
ここまで、沖縄移住の理想だけでなく現実の問題や困りごと、その対応策など、沖縄移住を失敗しないために知ってほしい内容をお伝えしてきました。
沖縄移住を実行するか、見送るか。いずれにしても、沖縄に移住してからこそ実現するご自身の「人生を充実させる暮らし」を手に入れてほしいです。
最後にもう一度、移住を考えている方にすぐに始められる準備として「ITスキルを身につける」ことをおすすめします。
収入の基盤ができることに加えて、社会につながりコミュニティを広げる手段としてなど、さまざまな観点からIT業界とつながるのは大きなメリットがあります。
ITスキル獲得の中で特におすすめなのは「ライティング」です。
特別な資格やスキルが必要なく、スマホやパソコンがあれば仕事をはじめられます。
パソコン1台とネットワーク環境さえあればどこでも仕事ができるので、海の近くに住み理想の沖縄暮らしを充実させるのも夢ではありません。
この「やんばるメディア」のオーナーであるかみざとが運営する「やんばるエキスパート」では、短期間でITスキルを身につけられ、実際に多くのエンジニアやライターを輩出しています。
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