現在住んでいる地域から離れて「沖縄のように海と自然に囲まれた場所で豊かに暮らしたい!」と移住を考えている方も多いのではないでしょうか。
憧れの暮らしを実現するには大きな決断が必要で、不安も大きいでしょう。
記事では沖縄への移住を検討している方へ、まずはお試しとしてプチ移住をするメリットとおすすめエリアなど、移住歴20年の筆者が情報を厳選してご紹介します。
沖縄移住を成功させたい方に、参考にしていただけると嬉しいです。
メディア監修 かみざと
沖縄でITスキルを活用して豊かに暮らせる人を増やすため、沖縄県民の方々にIT関連(SEOなどのマーケティング系)の仕事を振っています。
【自己紹介】
・30歳でプログラミングを学んで研究者からエンジニアへ転職
・フリーランスとして独立し地元の沖縄へUターン
・東京企業から案件を頂き在宅ワーク
・嫁と猫2匹とのんびり暮らす
沖縄旅行ではわからない!プチ移住のメリット5つ
沖縄へのプチ移住は、滞在の短い旅行では得られない多くの魅力や気づきがあります。
その主なメリットを5つにしぼって詳しく説明します。
1. 温暖な気候
沖縄は年間を通じて温暖な気候が特徴。
特に冬は他の地域に比べて非常に過ごしやすく、寒さで震えるような日はほとんどないうえ、温かく半袖で過ごせる日も多いです。
寒い季節を避けたい人にとっては理想的な場所といえるでしょう。
夏はもちろん暑いですが、近年では全国的に比較しても気温は高すぎず、海風が通ることもあって日差しは強くても心地よい暑さを感じられます。
福岡県出身の筆者ですが、最近は沖縄の方が過ごしやすいと感じ、里帰りや旅行はできるだけ夏を避けて計画しているほどです。
2. 美しい自然環境
沖縄の魅力といえば、なんといっても「美しい海」でしょう。
景観や特徴は場所によって様々ですが、多くのビーチで海水は青く透き通っており砂浜やリーフが美しく、心が癒されます。
離島めぐりやダイビングなど、海の自然を満喫するアクティビティも豊富。
南国らしい植物が見られる森や公園、清らかな流れの川や滝もあり、豊かな自然に触れられる場所が身近にたくさんあるのも大きな魅力ですよ。
プチ移住を通じて日常的に美しい海や山を楽しめて、リフレッシュする機会を増やせるでしょう。
3. 地元の文化と人々との交流
かつて琉球王国としてひとつの国だった沖縄は、独自の豊かな歴史と文化を持っています。
2000年12月に世界文化遺産として登録された「琉球王国のグスク及び関連遺産群」には、首里城をはじめ歴史的な建築物や遺構が多数あり、魅力がたくさん。
音楽や踊りといった伝統芸能、また焼き物や織物など伝統工芸にも沖縄ならではのものがあり、地域の独自性を感じられます。
旅行で沖縄を訪れるのも楽しいですが、プチ移住をすることでより深く歴史や文化に触れられ、また祭りや行事を通して地元の人々との交流も深められるでしょう。
4. ストレスの少ない生活
沖縄の暮らしは豊かな自然と温かい人々に囲まれ、時間的にも気持ち的にもゆとりがあり、のんびりとした雰囲気が漂っています。
都会の喧騒から離れストレスの少ない環境で生活することができ、心身ともにリラックスし生活の質を向上させることが期待できます。
海や自然以外にも沖縄には独自の文化を育んだ魅力があふれ、パワースポットと呼ばれる場所もたくさん。
昔から沖縄に住む人々は自然への畏敬の念を持って、日々の暮らしが豊かで家族や仲間が健康でありますようにと祈りをささげてきました。
そのような空間や風習が現代に残っている沖縄では、暮らしの中に大切な心を育み守ってくれる機会が多く、ストレスから解放されやすいように感じます。
5. 健康的なライフスタイル
沖縄は地元の新鮮な食材を使った料理が豊富で、健康的な食生活を送れます。
沖縄そば、ゴーヤーチャンプルー、島豆腐、ヒラヤーチー、アンダギーなど沖縄独自の美味しいメニューはあげればきりがありません。
また、沖縄はお弁当屋さんの数が多く、リーズナブルな値段でお肉や野菜たっぷりのお弁当を買えるので、一人暮らしや忙しい人にも心強いです。
さらに、美しい海や豊かな森が近くにあり自然環境が整っているため、コストをかけずにアウトドア活動を通じてリフレッシュすることができます。
日常的に身体を動かす機会を多くすることで、健康維持にも役立つでしょう。
このように、沖縄へのプチ移住は長期的に沖縄暮らしを体験でき、旅行では得られない、より深い理解と愛着が生まれるはずです。
沖縄プチ移住におすすめのエリア3選
沖縄でのプチ移住を考える際、特におすすめのエリアを移住歴20年の筆者が厳選して3つご紹介します。
それぞれのエリアには独自の魅力があり、ライフスタイルに応じた選択が可能ですよ。
名護市
名護市は沖縄本島の北部に位置し、自然豊かな環境が魅力です。
美しいビーチや山々に囲まれ、リゾート気分を味わいながら生活できます。
観光業も盛んで、特に海に近いエリアではダイビングやシュノーケリングなどのアクティビティが楽しめるのもおすすめポイント。
名護市には美しいビーチだけでなく、観光名所として名護パイン園や名護城跡もあります。
これらのスポットは、自然を楽しむだけでなく、沖縄の歴史や文化を学ぶ良い機会を提供してくれるでしょう。
市内には、この「やんばるメディア」を運営する「ヤンバルスペース」というコワーキングスペース#もあります。
フリーランスや経営者の方が集まる場としてコミュニティやネットワーク作りもできるので、沖縄に移住を考えている方、ITスキルを獲得したい方に有益な情報も得られますよ。
筆者自身も、Webライターとしてのスキルや仕事のやり方などをここで身につけました。
沖縄移住されている、あるいはこれから考えている方は、ヤンバルスペースをご活用ください!
さらに市内ではないですが、沖縄本島北部に位置する名護市の周辺は、沖縄らしいエメラルドグリーンの美しい海が広がるビーチがたくさんあり観光客にも大人気。
沖縄に住みながらでも、非日常の贅沢として訪れたい素敵なリゾートホテルが多くあります。
やんばるメディアでもご紹介しているリッツカールトン沖縄は、ホテルや景観の素晴らしさに加えて温かく気遣いある接客に感動を覚える、ぜひ一度は行ってほしいホテルです。
沖縄移住を実現してITスキルを磨いて仕事を頑張ったり、節約や資産形成を楽しんだりしながら貯蓄を増やすことで、こうしたプチ贅沢を楽しむ暮らしはいかがでしょうか。
那覇市
那覇市は沖縄の首都であり、最も賑やかなエリアです。
都市機能が充実しており、交通の便も良いため、移住初心者に特におすすめです。
モノレールなど公共交通機関が発達しているため、車を持たなくても生活が可能。
他の市町村に比べて家賃など生活コストが比較的高いですが、利便性を考慮すると多くの人にとって魅力的といえます。
ショッピングや飲食店も豊富で、芸術的・文化的なイベントも多く開催されています。
観光名所としては首里城や国際通りがあり、牧志公設市場や栄町市場など沖縄の人もよく行く市場も近く、観光と日常生活の両方を楽しめますよ。
沖縄市
沖縄の中部地域は、今回ご紹介する沖縄市の他にも北谷町や宜野湾市など魅力的な場所が含まれます。
本島南部にも北部にも移動しやすく、生活の利便性が高いエリアです。
その中でも沖縄市は、異国感のあふれる街並みを持つコザや、総合運動公園があり解放的で海沿いのカフェやショップが立ち並ぶ泡瀬など、特徴あるエリアがたくさん。
リゾート感を味わいながらも、日常生活に必要な施設が整っているため、非常に住みやすい環境です。
また、外国の方が多く暮らしている沖縄市では、国際交流に関するイベントや行事が年間に多く実施されています。
プチ移住で滞在している期間にイベントやボランティアに参加するなどコミュニティを広げることで、仲間の輪も広がり楽しい沖縄暮らしの一歩になるかもしれません。
これらのエリア以外にも、それぞれ異なる魅力を持っており、沖縄でのプチ移住を考える際には、自分のライフスタイルに合った場所を選ぶことが大切ですね。
沖縄プチ移住中の滞在先3選
沖縄での長期滞在を考える際、ホテルや民宿、短期・長期滞在型マンションなどの選択肢があります。
それぞれの特徴や費用、提供されるサービスについて詳しく見ていきましょう。
ホテル
沖縄のホテルは、リゾートホテルからビジネスホテルまで多様なタイプがあります。
リゾートホテルの多くは美しい景観の観光地に近く、プールやスパ、レストランなどの充実した施設を提供しているのが特徴。
長期滞在の場合、特別料金やパッケージプランが用意されていることが多く、例えば、1ヶ月の滞在で10万円以内に抑えられるプランもありますよ。
またホテルでは、清掃サービスやルームサービス、食事のオプションが充実しています。
観光情報の提供やアクティビティの手配も行っているため、観光を楽しむ際に便利なのも魅力でしょう。
民宿
民宿はより家庭的な雰囲気を持ち、地元の文化を体験できる場所です。
地元の食材を使った食事が提供されることが多く、家庭的な料理を楽しめるのもおすすめポイント。
民宿の宿泊費は1泊あたり3,000円から8,000円程度とホテルに比べてかなり安価で、朝食付きや夕朝食付きのプランを選ぶことで、さらにお得に滞在することができます。
また民宿では宿泊者同士の交流が促進されるため、他の旅行者とのコミュニケーションを楽しむことができるのも魅力。
オーナーが観光地の情報を提供してくれることも多く、地元の隠れたスポットを知る良い機会となるでしょう。
ウィークリー・マンスリーマンション
沖縄でのプチ滞在に最適なウィークリーマンションやマンスリーマンションは、観光やビジネスにも便利な選択肢です。
以下におすすめの宿泊施設情報をいくつかご紹介します。
1. スムカ
沖縄での長期滞在や短期滞在に便利なウィークリー・マンスリーマンションを提供しています。
居心地の良いお部屋が揃っており、ホテルよりもお得な料金で宿泊できます。観光や出張に最適ですよ。
2. グランピア波之上
那覇市に位置するこのウィークリーマンションは、ビーチまで徒歩3分の距離にあり、ファミリーにも人気。
晴れた日にはケラマ諸島が見えるロケーションも魅力です。
3. マンスリーズ
沖縄の短期滞在可能なウィークリーマンション物件を一覧で紹介しており、ビジネスホテルよりもお手頃な価格で宿泊できます。
駅近物件も多く、アクセスが良好なのも人気の理由。
4. 沖縄ロングステイ
リゾートマンションや別荘を長期滞在者向けに提供しており、家具付きの宿泊施設が揃っています。
沖縄の自然を楽しみながら、快適に過ごせる環境が整っていますよ。
このように、沖縄で短期・長期滞在する時には多くの選択肢があります。
滞在の目的や希望する体験に応じて異なるため、事前にしっかりと情報を収集し、ぜひ自分に合った宿泊先を探してみてください。
沖縄プチ移住を後悔しないためのコツ3つ
沖縄へのプチ移住を考えている方にとって、後悔しないためのポイントを押さえておくことは非常に重要です。
以下の3つのポイントを参考にして、理想の移住生活を実現しましょう。
1. 生活費の見積もり
沖縄での生活費は地域によって異なるため、事前にしっかりと見積もることが大切。
一般的に単身者の場合、月々の生活費は約16万円から23万円程度が目安とされています。
項目 | 費用の目安 |
家賃 | 5万円〜10万円 |
食費 | 3万円〜5万円 |
光熱費 | 1万円〜2万円 |
通信費 | 5,000円〜1万円 |
交通費 | 1万円〜2万円 |
日用品費 | 5,000円〜1万円 |
車両維持費 | 1万円〜3万円 |
合計 | 16万円〜23万円 |
家賃や光熱費、食費などの基本的な生活費を把握し、予算を立てることで、経済的な不安を軽減できます。
特に家賃は地域によって大きく変動し、観光地に近いエリアでは家賃が高くなる傾向があるため、慎重に選ぶ必要があります。
また、沖縄の物価は県外と比べて高い場合が多く、特に輸送コストが影響するため、日用品や食料品が割高になることもあるので注意しましょう。
食費や光熱費は、生活スタイルに応じて調整が可能。
例えば、食費は自炊をすることで抑えることができ、光熱費は季節によって変動しますが日々の節約やライフスタイルの工夫で削減できます。
2. 仕事の選択肢
沖縄での仕事の選択肢は全国に比べて限られていることが多いです。
特に、専門職や高収入の仕事を求める場合、事前に求人情報を調べておくことが重要。
移住後の仕事や暮らしは様々な選択がありますが、リモートワークが可能な職種であれば、沖縄に住みながら仕事を続けられます。
これまでリモートワーク可能な職種としてよく取り上げられていたのは「Webライター」ですが、生成AIの出現によりライティング業務の多くが自動化されています。
AIライティングツールを導入してコスト削減を始めている企業もあり、Webライターの仕事は単価や仕事量の削減といった課題に直面する可能性も。
そんな中で、これからおすすめしたいのが「SEOディレクター」。
SEOディレクターはクライアントのビジネス課題を解決する立場であり、戦略的なコミュニケーション能力やデータに基づく意思決定能力が求められます。
このように人間的な判断を必要とする専門性を活かした職種は、生成AIをうまく活用していくこれからの時代において高い市場価値を維持できるでしょう。
ITスキルを活用した働き方を手に入れつつ、フットワーク軽く移住先を決められて安定した暮らしが実現できる仕事選びが理想的ですね。
3. 地元の文化や気候への理解
沖縄の文化や気候は本土とは大きく異なります。
特に台風シーズンには、暴風や停電、断水などのリスクがあるため、事前に防災対策を講じておくことが重要。
また、地元の人々とのコミュニケーションや文化を理解することで、生活に馴染みやすくなります。
事前に沖縄の文化や習慣について学んでおくと良いでしょう。
さらに、沖縄県や市町村が主催する移住体験ツアーや体験プログラムも多くありますので、事前にお得な情報を調べて活用されてはいかがでしょうか。
これらのポイントをおさえて、理想の沖縄プチ移住を実現し、楽しく充実した沖縄ライフを送りましょう!
まとめ
今回は、沖縄移住を検討している、またお試しとしてプチ移住を考えている方へ、おすすめのエリアや滞在先情報や沖縄で楽しく暮らすためのポイントをご紹介しました。
美しい海に癒されながらゆとりある自由度の高い暮らしを送る、そんな理想的な生き方が沖縄で実現できます。
そのためには、移住後を想定してITスキルを身につけたり仕事を獲得するためのネットワークを構築したりとさまざまな準備や技術が必要となります。
今回の記事が、沖縄移住を実現させたい皆さんのお役に立てれば幸いです。