「老後は沖縄で、海と自然に囲まれてゆったりと暮らしたい!」
「仕事も子育てもひと段落…。これから夢の沖縄暮らしを実現させたい!」
青く美しい海、世界自然遺産にも登録されるほど豊かな森、南国ムードのゆったりした雰囲気。
沖縄は旅先として、また移住したい場所としても人気の高い県です。
私は沖縄へ移住して18年目を迎えますが「沖縄は魅力にあふれていて、移住はホントにおすすめ!」と断言できます。
若い世代からシニア世代まで、年齢を問わず沖縄への移住を夢見て、いつかは実現させようと情報を集めたり、計画を立てたりする方も多いのではないでしょうか。
世代によって仕事や結婚、子育てなど暮らしの中心になるキーワードが変わりますので、それぞれ抱える移住への期待や不安も違ってきます。
今回はシニア世代の沖縄移住に注目し、その魅力や注意点、老後の移住生活で知っておいてほしい情報を詳しくお伝えしていきます。
さらに、実際にシニア世代で沖縄移住を実現した経験を持つ方へのインタビューもありますので、移住を考えている方はぜひ読んでみてください!
メディア監修 かみざと
沖縄で豊かに暮らせる人を増やす活動をしています。直近の目標は、沖縄で月商100万円以上のフリーランスを5名以上育てることです。
【実績】
・年商数億円規模企業のマーケター
・年商1000万円規模企業のマーケティング責任者
・年商5000万円規模IT企業代表
・月商50万円以上フリーランス多数輩出
シニア世代からの沖縄移住は何が魅力?メリット4つ
そもそも「シニア」とは何を意味し、何歳からが「シニア世代」なのでしょうか。
シニアとは「年長者・先輩・高齢者・先住者」などを意味しますが、実は年齢の定義はバラバラです。
国連では「シニア」の定義を60歳以上、WHO(世界保険気候)では65歳以上と定めています。
しかし求人情報を提供するサービスなどでは、シニア世代を55歳以上と設定しているところもあり、年齢設定はバラバラなのです。
明確な年齢の線引きはないとしても、シニア世代から移住を検討されるみなさんは、生活の忙しさがひと段落し、これから老後に向けて新たな環境で暮らしをスタートさせたい方々がほとんどでしょう。
そのようなシニア世代の方々が、沖縄へ移住するメリットを3つご紹介します!
① 時間を自由に使える
移住後に新しい仕事を始めるシニア世代の方もいるかもしれませんが、これまでの実績や蓄えがあり、資金面が安定している方が移住を検討している場合が多いでしょう。
沖縄では自分のペース、またはパートナーと相談しながら、仕事ではなく日々の暮らしを充実させることに集中でき、好きな時に好きなことをして過ごせる。
天気が良い日は海までドライブ、または畑仕事やガーデニングなど。
雨が降ったらゆったり読書…まさに「晴耕雨読」な生活も夢ではありません。
② 計画を自由に立てられる
まったく知らない土地で新しい生活をスタートさせるとき、どこに住むか、どんな家に住むかも自由に選択できます。
- 海の近くで、毎日きれいな海を眺めながら過ごしたい
- 森に囲まれた静かなところで、畑で野菜を育ててみたい
- あまり不便な生活はしたくないので、市街地の近くに住みたい
沖縄のどこに拠点をおいてどんな日々を送るのか、白紙の状態から考えていくのはとても楽しいですよ。
③ 温暖な気候で暮らしやすい
年間を通して温暖な沖縄。
夏は日射しが強くなりますが、海が近く風がよく通る沖縄では、それほど気温が高くなりすぎることはありません。
最近では沖縄より県外の方が、夏の気温が高く計測されています。
冬の時期には気温が下がりますが、10度を下回ることはほとんどなくコートを着る必要がないほど暖かい日も。
防寒のために必要な作業や準備が少なく、衣替えも楽なので、ゆったりとした暮らしを送りたいシニア世代にとって、沖縄はかなり過ごしやすい場所だといえます。
④ 豊かな自然に囲まれて生活できる
沖縄は、美しい海や青々とした山など、豊かな自然に囲まれています。
少し車を走らせれば、コバルトブルーの海が目の前に広がり、海を一望できるカフェに行けばゆったりした時間を過ごせるでしょう。
他にも、ハイビスカスやマングローブといった、亜熱帯気候である沖縄ならではの美しい植物もたくさん自生しています。
大自然をすぐ近くで感じられるので「老後はリフレッシュできる環境で暮らしたい」という方にはぴったりですよ。
他にも沖縄移住にはどんなメリットがあるのか気になる方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
【ココに注意!】シニア世代で沖縄移住するときのポイント4つ
ここまでは、沖縄移住についてのメリットをご紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。
シニア世代にとって、デメリットとなる可能性が高いポイントを3つご紹介します。
① 移動・交通に関すること
沖縄は鉄道がないため、移動手段はモノレール、バス、タクシー、そして自家用車となります。
モノレールは区間が少し伸びましたが、それでも中心地である那覇市から隣の浦添市に少し入るくらいまでで、中部や北部までは移動ができません。
自身で車を所有し、運転するのがいちばん楽でコストもかからない移動手段になりますが、車の所有にかかる費用が必要です。
また、老後を沖縄で暮らすことを考えると、車を運転する負担や事故のリスクなども考えるのが重要になります。
② 新しい環境、関係づくり
これまで生活の基盤となっていた場所から、まったくの新天地へ。
楽しみなことも多い反面、慣れた環境から離れて新しい場所で暮らすのは、想像以上にエネルギーを消費し、心身ともに結構な負担が生じます。
さらに、仕事をしないシニア世代が移住する場合、職場の人間関係がないため、友達や知り合いの関係づくりもゼロからスタートすることになります。
新しい人との出会いや人脈づくりを楽しめる人にとっては負担ではないかもしれませんが、きっかけを作ることや関係を深めていくことに苦戦する移住者の方は大変でしょう。
③ 身体・体力のこと
年間を通して温暖で過ごしやすいのがメリットだとお伝えしましたが、それでもやはり、これまでとはまったく違う気候で暮らしていくには身体への負荷がかかります。
数年過ごしていけば慣れていきますが、特に移住して最初の頃は体調管理や室温調整などが大切です。
夏は日射しが強いため、紫外線対策や熱中症対策もお忘れなく。
充実した沖縄移住暮らしの基盤となる、ご自身の身体と体力には充分に注意をはらって、健康長寿なうちなー(沖縄)ライフを送っていただけますと幸いです。
④ 住まいの相続のこと
「老後は沖縄で暮らしたい」と考えている方の中には、沖縄で物件の購入を検討されている人もいるでしょう。
そこで考えなければいけないのは、自分が亡くなったあとの家の相続についてです。
子どもがいても一緒に沖縄に移住はせず、沖縄と本土で離れて暮らす場合も考えられます。
沖縄の家を購入し相続するとなると、税金や維持費などお金がかかります。
シニア世代から沖縄に移住を検討している方は、物件の購入について慎重に考える必要があるでしょう。
沖縄移住におけるデメリットについて、以下の記事でも解説しています。
「他に大変なことはある?」と気になる方は、こちらもあわせてご確認ください。
沖縄移住に必要な費用
沖縄移住にはいったいいくらかかるの?と疑問を抱いている方も多いはず。
ここでは、沖縄移住にかかる費用を大きく以下2つに分けて紹介します。
- 引越し費用
- 生活費
筆者の体験談も踏まえて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
引越し費用
沖縄移住においてまず必要になるのが、引越し費用です。
引越し費用として実際にかかった項目、その金額は以下のとおり。
- 引越し費用:約20万円
- 車の輸送費用:約7万円
- 移動費:2万円(飛行機・バス代)
- レンタカー代:4万円(1ヶ月レンタル)
- 賃貸初期費用:約20万円(敷金・礼金、1ヶ月分の家賃、仲介手数料など)
筆者の場合、合計で約50万円以上かかりました。
引越しにかかる費用は時期や、元々住んでいる地域によっても異なりますので、ひとつの例として参考にしていただけますと幸いです。
いずれにしても、まとまった資金を作っておくほうが安心して沖縄移住できるといえるでしょう。
生活費
物価が安そうと思われがちな沖縄ですが、実際のところ「安くはない」といえます。
沖縄県が出した「沖縄県の消費者物価指数(令和4年11月分)」と東京都が出した「東京の物価 -東京都区部消費者物価指数-《 令和4年(2022年)11月分 (中旬速報値) 》」の数値を比較してみると、以下のようになっていました。
- 沖縄県:104.6
- 東京都:103.8
このデータから、沖縄の物価のほうが東京より高いということがわかります。
沖縄は本土からの輸送費が上乗せされることもあり、食品やモノなどの物価が高くなるようです。
【体験談】シニア世代から沖縄移住を実現!沖縄暮らしの魅力とは
これまでシニア世代の方が沖縄に移住をする魅力と注意点をご説明しました。
どのような場所から沖縄のどのエリアを選び移住し、どんな暮らしを送りたいのか。それは十人十色です。
ここではひとつのモデルケースとして、シニア世代で沖縄移住を実現した先輩移住者にインタビューしたお話を紹介します。
- お名前:Hさん
- ご職業:果樹園勤務、農法(パーマカルチャー)講師
- ご出身:神奈川県
- 沖縄移住歴:2年半
Hさんは農業・農法に携わるお仕事をしており、現在は沖縄県大宜味村で暮らしながら、ご自身の畑づくりと果樹園のお手伝いをされています。
またパーマカルチャー農法の講師として県内で土づくりや自然農法の講話なども行っている方です。
※ パーマカルチャーとは:パーマネント(永続性)と農業(アグリカルチャー)、そして文化(カルチャー)を組み合わせた言葉で、永続可能な農業をもとに永続可能な文化、即ち、人と自然が共に豊かになるような関係を築いていくためのデザイン手法。
生態系・自然の循環の仕組みを学び、持続可能な農業や文化と共にある暮らしや社会のあり方を提示するもの。
そんなHさんに、以下の3つについてインタビューをしました。
- 移住のきっかけ
- 沖縄の印象、驚いたこと、感じたことなど
- これからやってみたいこと、目指していること
以下、Hさんのお話から抜粋してそのまま載せましたので、沖縄移住のリアルな暮らしを知りたい方はぜひご覧ください。
① 移住のきっかけ
もともと神奈川県出身で、都心部で暮らしていました。
農のある暮らしをしたいと思っていたところ、友人が主催する講演会で話を聞いた鴨川への移住を即決。
都会には無い暮らし、やりたいことができる環境で過ごしやすかったです。
そこでの暮らしはとても気に入っていましたが、住居の事情により引っ越しをすることに。
次の移住先を探していたところ、沖縄にいる親戚から声がかかり、まずは旅気分で沖縄にきてみました。
親戚の家がある那覇市は都会すぎて畑も探しにくかったため、住む場所と畑を探していたところ、縁あって大宜味村で古い民家を借りられることになりました。
今はリノベーション真っ最中で、毎日仕事とDIYを楽しんでいます。
ドアを開けて庭にでたらすぐに畑がある「Door to 畑(玄関でたらすぐ畑)」を理想として、家づくりを進めています。
② 沖縄の印象、驚いたこと、感じたことなど
今まで住んでいたところは田舎で、移ってきた那覇市はかなり都会だったので少しとまどいました。
ですが、子どもがたくさんいて、明るく元気いっぱいな雰囲気には驚き、素敵だなと感じました。
あとは、寒いところから移住したこともあり、冬も温かくて過ごしやすい、防寒しなくていい気楽さはとてもありがたいなと。
地域の行事やビーチクリーン活動、子どもたちとの関わりの場などを通して、村の人たちとの交流もだんだんと深まってきて、楽しく充実した日々を過ごすことができています。
③ これからやってみたいこと、目指していること
沖縄の自然と文化に寄り添いながら、農業(生きるための生業)ではなく農を分母にした暮らし、パーマカルチャーを実践していきたいと考えています。
「農」は生活の一部であり、畑に行くことは歯磨きすることと同列、畑と台所は繋がっている、というような感覚です。
これから先を考えると、重要なのは自分の手で作物を育てることができ、土地があること。
資産を多く持っていることより、小さい畑でも自分で野菜を育てられることの方が大切だと思っています。
世の中は常に大きく変化していくので、理想は個人レベルで自立し、畑と家がセットの暮らしを送ることから始めて、それをみんなに広めていけたらいいなと考えています。
老後も安心して沖縄で暮らすために
以上、Hさんへのインタビューを通してお聞きしたことを、一部紹介しました。
Hさんのように、移住後に自身の持っている技能を生かして仕事や生業を持って過ごす方もいれば、仕事や役割から離れて日々の生活を充実させて過ごす方もいます。
いずれにしても、沖縄に移住してからこそ実現するご自身の「人生を充実させる暮らし」を手に入れてほしいです。
そこでシニアの方にもオススメしたいのは「ITスキルを身につける」こと。
シニア世代の方は、沖縄移住後にフルタイムの仕事に就くことは考えてないとしても、副収入や生涯学習として、また社会につながりコミュニティを広げる手段としてなど、さまざまな観点からIT業界と繋がることは大きなメリットがあります。
ITスキル獲得の中で特におすすめなのは「ライティング」です。
特別な資格やスキルが必要なく、スマホやパソコンがあれば仕事をはじめることができます。
さらなるメリットとしてあげられるのは、パソコン1台とネットワーク環境さえあればどこでも仕事ができるということ。
沖縄らしい南国の風景を見ながら、海や森に近い自然豊かな場所に住みつつ、仕事と余暇の両方を充実させることも夢ではありません。
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