40代で資産1,500万円を築いてセミリタイアを実現する方法

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「このまま働き続けるしかないのかな…」

「もっと自由な生活ってできないのかな…」

こんな疑問を持ったことはありませんか? 

将来のことを考えると不安になったり、今の生活に物足りなさを感じたりする人も多いのではないでしょうか。

今から戦略的に計画を立てて実行すれば、たった10年ほどで1,500万円の資産を築き、より自由なライフスタイルを手に入れられます。

この記事では、30代のあなたが40代でセミリタイアを達成するための具体的な戦略について、わかりやすく解説します。

セミリタイアとは?

セミリタイアと聞くと、難しそうに感じますよね。でも、実は思ったほど難しくないんです。

セミリタイアとは、完全に仕事を辞めるわけではなく、部分的に仕事を続けながら、自由な時間を持つライフスタイルのことを言います。

たとえば、平日は在宅ワークをして、週末は家族とゆっくり過ごすことも可能です。

アーリーリタイアやFIREと比較すると、必要な資産額が少なく、比較的実現しやすい点がセミリタイアの魅力です。

セミリタイアのメリット

セミリタイアの最大の魅力は、なんといっても自由時間が増えることです。

一般的なフルタイム勤務では、週5日・1日8時間程度の労働が標準的です。これに通勤時間を加えると、平日のほとんどが仕事に費やされることになります。

一方、セミリタイアでは週2-3日程度の勤務に減らすことで、自分の時間を大幅に確保できます。

この増えた時間を活用することで、生活の質を向上させることが可能です。例えば、平日でも子どもの学校行事に参加したり、家族との食事を楽しんだり、ゆっくりと団らんの時間を持つことができます。

また、これまで時間がなくてできなかった習い事や資格取得の勉強、趣味の深掘り、友人との交流なども可能です。

仕事量が減ることで精神的・身体的な負担も軽減されます。十分な睡眠時間が確保でき、運動や健康管理にも時間を使えるようになります。通勤ラッシュのストレスも減り、心にゆとりを持って過ごせるようになるでしょう。

また、収入は減るものの、完全な退職とは異なり継続的な収入が得られる点も大きな利点です。社会との繋がりも維持できるため、孤立感を感じることなく充実した生活を送れます。

誰かに強制されるのではなく、自分の意思で時間の使い方を決められる自由は、何物にも代えがたい価値があります。結果として、仕事と私生活のバランスが整い、より充実した人生を送ることができるようになるでしょう。

セミリタイア以外にも「アーリーリタイア」や「FIRE」といったスタイルがありますが、実際にどのような特徴や違いがあるのかを以下の表にまとめました。

セミリタイアアーリーリタイア・FIRE
年齢40代〜20代30代と比較的若い年齢
資産額1,500万円〜など、目標額は人それぞれ生活費の25倍程度など、経済的自立を目指す(5,000万円〜7,500万円が最低ライン)
労働パートタイムなど、ある程度の労働は継続原則、労働から完全に解放される
目的ワークライフバランスの改善、自由時間の確保経済的自立による早期退職

「アーリーリタイア」や「FIRE」の場合、一般的に年間支出の4%を支出から取り崩すのが目安となります。

年間生活費が200万円の場合でも、必要な資産額は5,000万円。

300万円の生活費の場合は、7,500万円が必要となり、現実には厳しいと感じる方も多いでしょう。

しかし、セミリタイアは必要な資産額が少なく、比較的実現しやすい点がメリットです。

セミリタイアのデメリット

完全に仕事を辞めるわけではないので、お金のことはしっかり考えておく必要があります。

例えば、週5日勤務から週3日勤務に変更すると、給与は約40%減少することが一般的です。このため、新しい生活に向けた綿密な財務計画が必要不可欠となります。

まず重要なのは、現在の収支を詳しく把握することです。家賃やローン返済、光熱費、保険料などの固定的な支出と、食費や娯楽費、交際費といった調整可能な支出を明確にします。これにより、セミリタイア後に最低限必要となる生活費が見えてきます。

収入面では、パートタイム勤務からの給与を基本としながら、専門スキルを活かしたフリーランス収入や、投資による配当収入、オンラインビジネスなど、複数の収入源を確保することを検討しましょう。

特に、これまでの経験やスキルを活かせる副収入の確保は、経済的な安定性を高める重要な要素となります。

さらに、緊急時に備えた貯蓄として、最低でも半年分の生活費を確保しておくことが望ましいでしょう。また、将来の教育費や老後の生活費、健康保険や年金の継続方法についても、事前にしっかりと計画を立てる必要があります。

住宅ローンなどの債務がある場合は、返済計画の見直しも検討が必要です。

セミリタイアを実現する資産額の目安

「セミリタイアしても、生活費は大丈夫かな…」

そんな不安を感じる方も多いかもしれません。後述する「ハイブリッド型セミリタイア」なら、その心配はぐっと減らせます。

結論、セミリタイアは資産額が1,500万円あれば可能です。

具体的な例を見てみましょう。

たとえば、あなたの生活費が月17万円だとします。

その場合、年間の生活費は「17万円 × 12ヶ月 = 204万円」になりますね。

ここで、資産額が1,500万円あり、年間5%の利回りで運用できたとすると、年間の運用益は75万円になります。

さらに、ITスキルを活かして年収150万円を稼げれば、年間収入は合計で225万円。

つまり、225万円(収入)- 204万円(生活費)= 21万円の余裕が生まれるのです!

資産を減らすことなく、ゆとりのある生活を送れます。

もっと詳しく見てみましょう。以下の表を見てください。

年間生活費年収利回り資産額初年度の運用益年間収支(年収 + 運用益 – 生活費)
17万円 x 12ヶ月 = 204万円150万円5%1,000万円50万円150万円 + 50万円 – 204万円 = -4万円
1,500万円75万円150万円 + 75万円 – 204万円 = 21万円
2,000万円80万円150万円 + 100万円 – 204万円 = 46万円

資産額が増えれば増えるほど、ゆとりが生まれるのがわかりますよね。

ITスキルと資産を組み合わせた「ハイブリッド型セミリタイア」とは

従来のセミリタイアは、貯蓄を切り崩しながら生活するイメージが強かったですが、近年注目されているのが「ハイブリッド型セミリタイア」です。

ハイブリッド型セミリタイアは、異なる収入源を組み合わせて経済的自由を追求するライフスタイルのこと。

自分のITスキルや経験を活かして、パートタイムやフリーランスとして収入を得ます。

そして貯蓄の一部を投資に回し、資産運用で収入を補うスタイルです。

これにより、労働時間と収入のバランスを自由に調整できます。

たとえば、週3日はパートタイムで働いて、残りの日は趣味や家族との時間に充てる。そして、資産運用で安定した収入も得られる…。

こんな生活が現実するのです!

ITスキルがあれば場所を選ばずに仕事ができるので、セミリタイアとの相性は抜群。

高い時給で働けるので、短い労働時間でも必要な収入が得られ、資産形成も加速しますよ。

IT業界では高い時給が期待できますが、それには相応の技術力が必要です。

もしもエンジニアを目指すのであれば、プログラミングの基礎をしっかり身につける必要があり、言語やフレームワークの習得など、地道な学習が欠かせません。

これらのスキルを磨き、実績を積み重ねていくことで、時給2,700円以上を実現できます。

週3回程度のリモートワークでも、この水準の報酬が得られる案件はたくさんありますよ。

参考:IT・エンジニア系/在宅・リモートワークの派遣のお仕事情報一覧

「ハイブリッド型セミリタイア」の事例

ハイブリッド型セミリタイアを実現するための具体的な方法としては、以下が挙げられます。

事例1. Webライター✖️資産運用

たとえば週3日の勤務体制で、企業ブログ記事やWebサイトのライティングを担当します。

1文字2円の単価で1日5,000文字を執筆することで、月収約12万円(10,000円×3日×4週)の安定収入を得ることが可能です。

さらに資産運用は元本200万円からスタートし、Webライター収入の30%(約4万円)を毎月積み立てたとします。

想定利回り5%で運用すると3年後には387万円の資産を生み出すことが可能です。

参考:資産運用かんたんシミュレーション

事例2. ITエンジニア×資産運用

WebでAIを活用しながらITエンジニアとして仕事を受け、投資信託などで資産運用を行うというスタイルです。

週3日の稼働でシステム開発・保守案件やWeb/モバイルアプリケーション開発を手掛けます。

たとえば平均時給3,000円クラスの案件受注により、月額約30万円(8時間×13日)の収入を確保する。

元本300万円を基盤とし、月収の30%(約9万円)を積み立てながら、想定利回り5%を目指していくと、3年後には697万円の資産ができるのです。

参考:資産運用かんたんシミュレーション

事例3. Webデザイナー×資産運用

週3日の稼働で企業のWebサイトデザインを中心に受注し、案件単価5〜12万円で月間2件ほど受けることで、月収約20万円の安定収入を確保できます。

継続的なクライアントの獲得と長期的な保守契約の締結により、安定して案件数を維持することが可能です。

例えば元本250万円からスタートした場合、月収の約25%(約5万円)を積み立てながら、想定利回り5%を目指します。

これを3年間継続することで資産484万円まで増やせるのです。

参考:資産運用かんたんシミュレーション

40代が資産1,500万円でセミリタイアを実現するロードマップ

では、具体的にどうやって40代でセミリタイアを実現すればいいのか、段階を追って説明していきます。

フェーズ1:事前準備段階(30代〜)

30代のうちから準備を始めることが大切ですが、特に難しいことは必要ありません。

まずは、セミリタイアに関する情報を「楽天証券」のお金に関するセミナーや「こくちーず」のオンラインセミナーなどを活用して集め、自分に合ったスタイルを見つけることから始めましょう。

同時に、将来的に活かせるスキルをオンライン講座など、自分に合った学習方法で身につけていきます。

副収入を貯蓄に回すことで、将来のセミリタイアを実現することを目標にするのが大切。

毎月10万円を貯蓄し、利回り5%で運用した場合、10年間で約1,500万円の資産を築くことが可能です。

仮に30歳から資産運用を始めた場合、40歳には1,500万円の資産を達成できる計算になります。

<表:資産1,500万円を10年間で形成する際のお金の増え方>

元本運用収益合計(元本+運用収益)
1年目1,200,000円27,258円1,227,258円
2年目2,400,000円115,878円2,515,878円
3年目3,600,000円268,930円3,868,930円
4年目4,800,000円489,634円5,289,634円
5年目6,000,000円781,374円6,781,374円
6年目7,200,000円1,147,700円8,347,700円
7年目8,400,000円1,592,343円9,992,343円
8年目9,600,000円2,119,218円11,719,218円
9年目10,800,000円2,732,437円13,532,437円
10年目12,000,000円3,436,316円15,436,316円

では、具体的に30歳から資産形成を始めた場合、月の積立額ごとにいつごろ1,500万円に到達するのか見てみましょう。

<表:月の積立額ごとの資産1,500万円までにかかる年数>

利回り月の積立額1,500万円に到達するまでの年数30歳から1,500万円に到達するまでの年齢

5%
1万円41年71歳
3万円23年53歳
5万円17年47歳
10万円10年40歳
15万円約7年37歳
20万円5.5年35歳

月の積立額をいくらに設定すれば良いかをご自身の目標にしていきましょう

もちろん、いきなり20万円の積立は難しいという方も多いでしょう。

大切なのは、自分にできる額から始めることです。

たとえば、月3万円から始めて、少しずつ増やしていくのもいいですね。

フェーズ2:セミリタイア準備段階(40代前半)

40代前半では、より具体的な準備を進めていく必要があります。

まずは、具体的な目標を設定しましょう。

ここまでに、本業と副業で1,000万貯蓄ができたとします。

セミリタイアを実現するための1,500万円まであと5年で達成する目標にした場合は、想定利回り5%で運用すると月々31,857円積み立てれば良いのです。

目標があれば、モチベーションも自然と上がってきますね。

実現するための生活費については、セミリタイア後の生活を想定して見直しを行います。

スマホの料金プランの見直しや不要な保険の解約など、細かな部分での支出削減を心がけましょう。

これらの小さな積み重ねが大きな違いを生みます。

さらに、医療費も抑えるために健康であることも欠かせません。

運動の習慣をつけたり、バランスの良い食事を心がけたりするなど、健康的な生活習慣作りにも取り組むことが大切です。

フェーズ3:セミリタイア実行段階(40代後半〜)

40代後半は、長年積み重ねてきた経験と貯蓄をもとに、自分らしい第二の人生をスタートさせる年代です。

冒頭で解説したとおり、資産1,500万円を形成すれば、毎年75万円(利回り5%)の運用益が手に入ります

ここで運用益75万円と、年収150万円で生活できるハイブリット型セミリタイアは達成できますが、1,500万円と運用益を切り崩さずに運用するともっと効果的です。

たとえば、45歳で1,500万円のセミリタイア目標を達成したとしましょう。

しかし60歳まではまだ15年間あります。

15年間そのまま資産運用を続けていくと、60歳の時点で3,100万円の資産になるのです。

参考:マネーシミュレーター「みらい電卓」~運用編

そこからゆっくりと自由な生活を送ったり、家族とゆとりのある生活をしても良いでしょう。

40代でセミリタイアしてもよし、60歳までさらに資産を増やすもよし。

このように、自由な生き方を選択できるのが魅力ですね。

年収150万円でも豊かに暮らす戦略

ハイブリット型セミリタイアを実現すると年収150万円でも生活は楽になります。

1日ずっと働いている今より、自由な時間が手に入るからです。

ITスキルがあれば短時間労働で年収150万円も実現可能

年収150万円を月収に換算すると、約12.5万円の収入が必要となります。

時給2,000円の仕事を例にすると、必要な労働時間は以下のとおりです。

月間、週、日単位必要な労働時間
必要な月間労働時間約62.5時間
週あたりの労働時間約15時間
週4日実労働の場合1日約3.75時間

一般的なフルタイム勤務(週40時間)と比較すると、労働時間を60%以上削減できる計算になります。

可処分時間(自由時間)はどのくらい増えるのか?

フルタイム勤務と比較して、週15時間勤務に移行した場合で考えます。

フルタイム勤務から週15時間勤務へ移行すると、月間で約100時間(1日あたり約4時間)の可処分時間(自由時間)が増えるのです。

午前中に仕事を済ませて午後は家族と過ごしたり、趣味に没頭したり、さらには副業やスキルアップのための時間を確保したりすることも可能になります。

沖縄にいても高い時給で稼ぐことが可能!スキルを活かせる仕事とは

沖縄は、全国と比べると賃金水準が低いです。

でもITスキルを活かせば、沖縄に住みながら高い時給で働けます。

たとえば、Web関連の仕事なら場所を選ばずに働くことが可能です。

僕自身も、沖縄に住みながらITスキルを活かして仕事をしています。

実際に高い報酬を獲得できる職種は、以下のとおりです。

職種月額報酬(中央値)
Webライター35万円
Webディレクター65万円
エンジニア75万円
Webマーケター68万円

参考:フリーランスエンジニア向けIT求人・案件サイト【フリーランススタート】

ITスキルは、年齢や経験に関係なく身につけられますが、できるだけ早くに始めることをおすすめします。

若いうちからスキルを磨けば、キャリアの選択肢が広がり、長期的に高収入を得られる可能性が高まるからです。

さらに、AIなど新しい技術を学べば、もっと高単価の仕事にチャレンジできます。

常に学び続ける姿勢が大切ですね。

まとめ

いかがでしたか?セミリタイアが思ったより身近なものだと、感じられたのではないでしょうか。

ITスキルを身につけて、沖縄のような自然豊かな環境で、自分らしい働き方を実現する…。

そんな生活が、魅力的だと思いませんか?

セミリタイアは、決して手の届かない夢ではありません。

計画的に準備を進め、賢く資産を運用することで、40代でのセミリタイアも十分に可能です。

今日からできることを始めてみませんか?

  • セミリタイアについてもっと詳しく調べてみる
  • 自分の支出を見直し、少額からでも貯蓄を始める
  • ITスキルを学べるオンライン講座を探してみる

このように一歩ずつ着実に準備を進めていけば、必ず夢は叶います。

この記事があなたのセミリタイアへの第一歩となれば嬉しいです。